「年収360万円の社員をひとり増やしたい」
そう思ったとき、
「売上を360万円増やせば、増えた人件費をカバーできる」
そう考えてしまう人がいますが、
これは間違いですよね。
まず大事なことは、
人件費は、”粗利から支払う”ということ。
粗利は、「売上高-変動費」で計算されます。
変動費は、売上に比例して増減するもので、
商品仕入れとか、材料代とかが該当します。
「じゃあ、粗利で360万円増やせばいいんだね!」
そう思うかもしれませんが、
これも間違いです。
なぜなら、
人が増えれば、
販管費も増えるからです。
販管費とは、
消耗品費や、会議費、水道光熱費なんかの
人件費以外の必要経費ですよね。
これらも考慮したうえで、
考えていかなければなりません。
ただ、
これでも完璧ではありません。
さらには、
人が増えることによる売上の影響も
考えられるといいですね。
通常は、
人が増えれば、売上が増えることを想定していますが、
新人教育のために、人がさかれたりすることで、
一時的に売上減になる場合も考えられます。
つまりは、
”俯瞰して見る”
これが大切なんですね。
全体を見て、判断する。
一部分だけを見てしまうと、
間違った判断をしてしまうことがあります。
また、
自社のだいたいの数字を把握しておくことも大切です。
粗利益率(売上高に占める粗利益の割合)は、
企業の大小でも変わってきますが、
一般的には、
卸売業は、10%
小売業は、20%
製造業は、30%
飲食業は、70%
といった感じで業種別の目安はあります。
しかし、
これはあくまで平均値であって、
自社にあてはまるとは限りません。
自社の粗利益率を把握しておくことで、
より正確な試算ができますよね。
販管費も同様で、
過去の実績をきちんと集計しておくことで、
より正確な試算をすることができます。
ただし!
試算で重要なことは、
”正確性は追及するけれど、正確である必要はない”
ということです。
あくまで試算なので、ザックリでいいんです。
ここに完璧を求めると、
試算だけで時間がかかってしまいます。
ということで、
試算するには、
”俯瞰して見ること”
”自社のだいたいの数字を把握しておくこと”
そして、
”ザックリと”
です。
試算ひとつとっても、
コツがあるんですね。
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