”どこで、どう稼ぐか?”
経営において、戦略はとても重要です。
たとえば、
絶叫アトラクション「FUJIYAMA」で
お馴染の富士急ハイランドは、
この7月14日から、入園料を無料にします。
現在は、中学生以上・税込1,500円で、
2017年の入園料収入は、
約2億8,000万円!
入園料無料ということは、
この2億8,000万円が消えるわけです…。
つまり、
富士急ハイランドは、
”入園料で稼ぐことをやめる”
という戦略に出たわけですね。
入園料無料化の原因のひとつが、”少子高齢化”
高齢者が、絶叫アトラクションに乗るのか…、
というと、
ちょっと疑問ですよね。
そこで、
富士急ハイランドを運営する富士急行は、
温泉施設や美術館などで、周辺エリアを充実させて、
幅広い層の呼び込みを画策していたのですが、
思うように、富士急ハイランドの入園者が伸びない…。
値下げも検討したようですが、
”ついでに富士急ハイランド”
を考えたときに、
どうしても、入園料がネックになる。
そこで、思い切っての無料化、というわけです。
確かに、入園料無料だったら、
「せっかくだから、FUJIYAMAだけ乗って帰ろうか」
そうなるかもしれませんよね。
(FUJIYAMA1回1,500円:繁忙期は2,000円)
富士山観光に訪れる観光客は年間約2,000万人。
ここを狙いに行くということですね。
そのために、
アトラクションだけでなく、
ちょっと寄りたくなるレストランにも力を入れています。
無料化という戦略もあれば、
定額制という戦略もあります。
そのひとつが、
今話題となっている「coffee mafia」
月会費3,000円払うと、
1杯300円のラージサイズコーヒーが、
1日何度訪れても無料で飲めます。
コーヒー好きには、たまらないサービスでよね。
ただ…、
「coffee mafia」は、コーヒーだけだと赤字…。
まぁ、そうですよね。
では、どこで儲けるのか?
考えられるのは、
ついで買い(たとえば、サンドウィッチ)
ランチ、
ディナー、
この辺りで儲けるのは想像がつくと思うのですが、
「coffee mafia」では、
月会費・飲食代にプラスαで、広告収入があるのです。
定額制ということは、
元をとるために、必然的に来店頻度が高くなるシステムです。
そこを狙って、
店頭で新商品の告知やサンプリングを行うことで、
広告収入を得ているんですね。
月会費3,000円だけだと赤字…。
でも、その赤字は、
”知名度を上げるための広告宣伝費”
割り切った赤字戦略ということです。
ということで、
”どこで、どう稼ぐか?”
戦略を考えることは、
とても大切です。
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