店員さん、いずこに…。

B!

「ご注文がお決まりになりましたら、
こちらのブロックを倒してお呼びください」

 

最近は、

”こちらのボタンを押して”

に代わるものが出てきているのをご存知ですか?

 

「お水」

「注文」

「会計」

「おかわり」

「食後のデザート」

 

などが書かれた、
2.5cm × 5.4cmほどのブロックが、
テーブルに置いてあります。

 

上記の要件のうち、
該当するものが上になるようにブロックを倒すと、
その指令が、店員のリストバンドに通信で伝わる仕組みになっています。

 

たとえば「お水」を頼む場合。

 

今までであれば、

 

ボタンを押して店員を呼び

「お水が欲しい」と伝え、

店員が水を取りに行き、

再び水を持ってやってくる。

 

つまり、
最低2往復必要だったわけです。

 

でも、
このシステムであれば、
「お水が欲しい」という要件を事前に伝えることができるので、
一往復で済みます。

 

これは、

お店側にとっては、効率化、コスト削減。
お客さまにとっては、店員を呼ぶストレス軽減。

(必要なときに、近くにいない…、
何度呼んでも来ないときって、結構ありますよね…)

 

つまり、
お店・お客さま、双方にメリットがあるわけですが、
ここが大事なポイントなんですね。

 

人手不足が叫ばれて久しい飲食業界では、
効率化、無人化、ロボット導入など、
様々な改革が行われていますが、
中には、お店側の都合だけの改革もあります。

 

特に、コスト削減には注意が必要です。

 

あくまでコスト削減は、

”内向きのもの”でなければなりません。

 

つまり、
内部費用のカットを考えるということですが、

これを、お客さまに求めてしまうことで、
失敗する例が、世の中にはたくさんあります。

 

飲食業界であれば、
材料費のコスト削減を行い、材料をグレードダウン。
結果的に味が落ちて、販売不振に…。

 

衣料品業界でも同じようなことがありますね。

材料費のコスト削減に加え、
外注費削減のため、レベルの低い業者に変更する。
結果的に粗悪品になり、販売不振に…。

 

コスト削減はとても大切なことですが、
コスト削減によって、売上が減少したら、意味がありません。

 

コスト削減は、
お客さまと関係がない内部費用から行うことを
忘れてはいけない、

ということですね。

 

お客さまを巻き込む場合でも、
今回の”飲食店のブロック”のように、
お客さまにメリットがあるものにすることが大切です。

 

ということで、
世の中、どんどん進化しています。

 

新しい技術も、どんどん出てきていますが、

これは、
世の中が二極化していくことでもあります。

 

ひとつは、考える側、つくり出す側、

もうひとつは、それらを利用する側。

 

この二極化で、

収入が多いのは…、

 

もちろん、”考える側、つくり出す側”ですよね。

 

”便利な世の中は、格差も拡大する”

 

AI化が加速している今、
10年後を考えたら、
ちょっと恐ろしいですよね…。

 

みなさん、
いろいろなことを、
自分自身でも、しっかりと考えていきましょう!
 

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