「私たちは、
この北京秋天(お店の名前)をお客さまに喜んで頂ける
お店にしたいと思っています。
もう一度だけチャンスをください」
テレビ東京ドラマ「ラストチャンス~再生請負人~」で、
不採算店の閉鎖を告げた社長に言った、
ある社員のセリフです。
ドラマ上、
社長(リストラする酷い人)、
社員(閉鎖をやめさせようと頑張る人)、
どうしても、
こういう構図になるのですが、
私はどうしても違和感を覚えてしまいます。
というのは、
閉鎖を告げる前の段階で、
”儲かっていない、うまくいっていない”
ことは、お客さまの入り具合などから、
分かっていたと思うのです。
つまり、
”何とかしよう、したいと思っていたなら、
言われなくても、既に動いているはず”
なんですね。
それが、
閉鎖を告げた途端に、
「頑張るので、もう一度チャンスをください」
は、ちょっと違うのではないか…、
そう思ってしまうのです。
でも、
ここが、社長と社員の決定的な違いなんですね。
社員は、社長ではありません。
経営責任を問われる立場ではありません。
うまくいってないな、と思いながらも、
具体的な行動に移さない(移せない)。
閉鎖を告げられて、
やっと尻に火が付く。
これが、”普通”なんですね。
もちろん、経営感覚を持った社員がいる会社もあるでしょう。
しかしながら、
誤解を恐れずに言えば、多くの会社ではそうではありません。
ここで、勘違いしてほしくないのは、
だから、社員が悪いということじゃないんですね。
悪いのは、社長です。
社長が方針を決めて、社員に伝え、動いてもらうように
しなければならないのです。
冒頭の社員はこうも言っていました。
「社長は間違ってます。
社長の仕事はリストラだけではないと思います。
社員に目標を与えること、夢やビジョンを与えることが、
最も大切な仕事ではないでしょうか?」
まさに、
これは、”社長にしかできない社長の仕事”ですよね。
会社の方針・方向性を決めて、
それを社員に伝える。
伝えるときは、
”意味”と”意識”が違うことを
忘れてはいけません。
たとえば、ある指示を、
好きな人から受けたときと、
嫌いな人から受けたときで、
その指示の意味は分かったとしても、
どちらが、すぐに行動に移せると思いますか?
答えはいわずもがなですよね。
”意味”も大切ですが、
”意識”はもっと大切。
”意識の共有”のためには、
メールや電話だけでなく、実際に会ったり、
普段からの何気ないコミュニケーションがあったり、
要は”人は理屈では動かない”ということなんですね。
ということで、
今後のドラマはどのように展開していくのでしょうか?
意味と意識という点に注意して見てみると、
面白いかもしれません!
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