あなたに諫言役はいますか?

B!

”万乗(ばんじょう)の国に争臣(そうしん)四人あれば
則ち封疆(くにざかい)削られず、

千乗(せんじょう)の国に争臣三人あれば
則ち社稷(しゃしょく)危うからず”

 

これは、性悪説を唱えたことで有名な荀子(じゅんし)の言葉です。

 

わかりやすく言うと、

”大きな国の場合、
争ってでも諫言(かんげん:目上の人の過失などを指摘して忠告する)
してくれる家臣が四人いれば、領土を削られるような失態はしない。


中規模の国では、

争ってでも諫言してくれるような家臣が三人いれば
国は危険にさらされない”

 

こんな感じです。

 

つまり、

”耳の痛いことを言ってくれる人を、自分の周りに置くことが大切”

ということです。

 

これって、

「わかっちゃいるけど…」

ってやつで、
意外と難しいですよね。

 

誰でも、耳の痛い話は聞きたくないものです。

 

どうしても、
諫言してくれる人を敬遠してしまう…。

 

そうなると、

”自分の好きな人たちだけで周りを固める”

仲良しグループで行動する、

ということになりがちです。

 

まぁ、
これがプライベートの話であれば、まだいいのですが、
仕事、特に経営者の場合は困りものです。

 

会社内に、

”自分の好きな人たちだけ”

 

つまり、

”イエスマン”だらけになってしまう、

という危険があります。

 

”誰も社長に意見する人がいない”

 

確かにこの状況は、社長にとっては気分がいいかもしれません。

でも、社長が、常に100%正しい判断をするとは限りません。

 

たとえば、
ドラマ「下町ロケット」(観てない人、すみません…)

 

部下が、佃社長に意見するシーンが結構ありますよね。

 

今では社長の親友となった殿村さんも、
最初は諫言ばかりしていて、厄介者扱いでした。

 

みんなで意見をぶつけ合って、
最後の最後は社長が決める。

これが正しいワンマン経営なんですね。

イエスマンを集めることがワンマン経営ではありません。

 

「でも…、下町ロケットはドラマだから…」

 

そう侮っていはいけません!

 

伸びる会社には、

”意見を言える環境” が間違いなくあるものなのです。

 

もし、
社内に諫言役を設けるのに抵抗があるのであれば、
外部に設けるのもひとつの手です。

 

私自身も、
コンサルティングでお客さまに諫言する役割を担っていますが、

事前のコンサルティングシートに

”耳の痛い話もします”

と明記して、事前に了承を得ています。

そのせいか、みなさん抵抗なく聞けるようです。

 

あとは、
外部からの客観的な意見の方が、
耳に入りやすいということもあるかもしれませんね。

 

いずれにしても、

”耳の痛い話をしてくれる人を、自分の周りに置くこと”

これが大切なんですね。

 

諫言役がいることで、
判断ミスが少なくなり、
企業の成長スピードは間違いなくあがります。

 

あなたにとっての諫言役は誰ですか?

 

 

 

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