営業時間で差別化する。

”日曜日が休みのスーパー”

 

日曜日と言えば、
スーパーの書き入れ時ですよね。

その日曜日に休むとは…、

なかなか思い切った戦略ですが、
この戦略により、このスーパーは儲かっているそうです。

 

儲かっている理由のひとつが、”イメージ戦略の成功”です。

 

このスーパーでは、
日曜日の休み前、
つまり、毎週土曜日に”売り切りセール”をやっているのです。

 

鮮度の問題から、
土曜日に売れ残ってしまうと、
次の営業日である翌月曜日には、
かなり鮮度が落ちている状態となってしまいます。

 

そこで、思い切っての”売り切りセール”
土曜日の閉店2時間前には、かなりの激安になるそうです。

 

この”売り切りセール”により、
お客さまは、こう思うのです。

 

「あのスーパーは、毎週月曜日から新鮮なものが並ぶ」

 

持ち越しがない、フレッシュな状態からのスタート、
あのスーパーの商品は間違いない、というイメージが定着したのです。

 

次に、コスト面。

この”売り切りセール”により、
不要な在庫を持つことがなくなりました。

在庫を持たないので、
倉庫代や管理費、廃棄代などのコスト削減に成功したのです。

 

そして、最後に従業員。

日曜日が休みということで、
家族との時間や、恋人、友人との時間が持ちやすくなります。
気持ち的にもリフレッシュされ、
接客にも余裕が出てくるのです。

 

従業員満足度(Employee Satisfaction:通称ES)
なんてことが言われて久しいですが、
働き方改革が叫ばれている今、
このESについても、
もっと考えていかなければならない時代なのだと思います。

 

ただし、注意点もあります。

 

それは、

顧客満足度(Customer Satisfaction:通称CS)

との関係です。

 

当たり前ですが、
企業に利益をもたらしてくれるのはお客さまです。

そのお客さまの満足度が高まる方向で、
ESを考えていく必要があるということです。

 

つまり、
働く喜びや、働きがいを与えるということです。

 

ESを高めるために、
お客さまが置いてけぼりになってしまっては、
本末転倒ですよね。

 

この、働く喜び、働きがいには、2つあります。

 

1つは、お客さまのお役に立つ、喜ばれるということです。
やっぱり、お客さまに喜んでもらえたら、嬉しいですよね!

ただ、なかなかそれを実感することが難しいのも事実…。

そこで、”可視化”していくのです。

具体的には、
お客さまの声を集めたり、
実際にその商品を使っている様子を見学したり、
お役に立っていることが分かれば、自然とやる気も高まってきますよね。

 

そして、2つめは、経済的幸せです。

いい仕事をした結果、きちんとお給料が支払われる。
生活していくためには、やはりお金が必要です。

この給料も、ただ単純に、高ければいいというわけではありません。

まぁ…、
高ければそれでいい、という人もいると思いますが、

ひとつの目安は、同地域の10%高の給料を払えるようにすることです。
分不相応にお金を持つことで、不幸せになることもありますから…。

 

ということで、

”営業時間も、ひとつの差別化になる”

 

この切り口から、あなたのビジネスでも考えてみると、
新たな発見があるかもしれません!

どんな営業時間が考えられますか?

 

 

 

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