「みなさんね、一割下がらんのやったら、
5割下げることを考えたらどうや」
これは、
ある商品の原価を10%下げる会議での
松下幸之助さんの言葉です。
原価を10%下げることは、
簡単なことではありません。
当然、会議でも
「あれはどうだ」
「これはどうだ」
「できる」
「できない」
議論の応酬で、
なかなか、
”これ”といった結論が出ません。
そんな会議を黙って見ていた松下さんが、
ボソッと言ったひと言が、冒頭の、
「みなさんね、一割下がらんのやったら、
5割下げることを考えたらどうや」
なんですね。
つまり、
出発点が間違っているから、
いつまで経っても結論が出ない。
5割下げよう、
半額にしようと思えば、
根底から考え直さなければなりません。
材料はどうする?
作業工程はどうする?
設備はどうする?
人員はどうする?
1割なんていう中途半端な出発点だと、
どうしても、
”いま”の延長線上でモノを考えてしまいます。
”いま”の延長線上では、
斬新な発想は生まれないということなんですね。
ということで、
何事も考え方が大切ということです。
1割下げるだけでも大変なことですが、
1割下げようと、最初から考えていると、
1割も下げられない。
5割下げよう、半額にしようと思うからこそ、
結果として、
1割ぐらいは簡単に下げることができる。
出発点をどうするかで、
その先の結論が変わってくるのです。
このことは、
売上目標など、
目標を決めるときでも同じですよね。
目標が低ければ、
当然達成はできるけれど、
そこで安心して終わり。
目標が高ければ、
その目標に向かって努力できる。
昔、こんな話を聞いたことがあります。
「走り高跳びの選手は、なぜ跳べるのか?」
それは、
「バーがあるからだ」
なんだか禅問答みたいですが、
「あのバーをクリアするんだ!」
”あのバー”
という
”出発点”があるからなんですよね。
出発点が高ければ、高く跳べる。
出発点が低ければ、低くしか跳べない。
見方を変えれば、
”高ければ、高いなりの準備をする”
ということですよね。
ということで、
問題を解決するコツは、
バーの高さを、実際の問題より高くすること。
そもそもの出発点を変えることで、
問題解決しやすくなるのです。
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