”技術力の表現方法を変える”
京都で150年続く和傘店「日吉屋」
5代目当主は、和傘職人である西堀耕太郎さん。
奥様の実家が「日吉屋」だったそうですが、
結婚した1997年当時の年商は…、
なんと…、
167万円!
これは、月商ではなく、年商…、
先代は廃業を決めていたそうです。
それはそうですよね…。
年商167万円では、とても暮らしていけません。
でも、
西堀さんは、
「こんなに美しく、歴史ある事業をやめるのはもったいない」
と事業継続を決意。
自らも和傘職人の修行に入ったのです。
西堀さんが関わって以降、
ホームページを作成するなどして、
年商1,000万円まで成長させるも、
そこで頭打ち…。
「何か手を打たなければ…」
と思っていたところ、あるひとつのアイデアが生まれます。
それが、
和傘の技術で、照明器具をつくること。
和傘の制作過程には”天日干し”の工程があり、
光に透かして、仕上がり具合を確かめるそうです。
そのときに、
和紙と骨組みを通した光が、
優しくきれいであることに気がつき、
照明器具にすることを思いついたとのこと。
しかし…、
照明器具をつくってはみたものの、
売れない…。
デザインが悪かったんですね。
そこで、
デザイナーとコラボし、
オシャレで美しい「古都里‐KOTORI-」を開発し、
ヒットさせることに成功したのです。
この話は、
2つの大切なことを教えてくれています。
1つは、固定観念を持たないこと。
和傘職人だから、つくれるのは和傘だけ、
そんな風に思っていたら、
照明器具への応用は気がつかなかったかもしれません。
”和傘づくりの技術をどう活かすか?”
和傘そのものではなく、
その技術にフォーカスできるかどうか、
ここが大切ということですね。
そして、
もうひとつは、”コラボレーション”
何もかも自分ひとりでやる、
これはこれで、もちろん素晴らしいのですが、
お互いの強みを集めて、相乗効果を狙う。
いわゆる、シナジーを発揮して
物事を進めるというのも選択肢に入れるべきです。
西堀さんは、
「伝統だから変えたくないと、過去に固執していては、
単なる古いものとして、いずれ消えてしまう」
そう言っています。
伝統を守りつつも、
変えるべきところは変えていく。
つまりは、
”伝統とイノベーションのバランス”
このバランスをどう保つか?
ここが大切ということなんですよね。
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