飛躍的に伸びる組織に必要なこと。

”評価して、評価される”

 

政府は、
財務省など、一部で先行実施していた

”360度評価”

を、中央省庁すべての課長級の人事評価に拡大すると
発表しました。

 

”360度評価”とは、

立場が異なる複数の関係者が管理職を評価するもので、
部下を指導するマネジメント能力の向上や、
セクハラ・パワハラ防止につなげる目的で行われています。

 

従来の、
上司が部下を評価するだけでなく、
部下が上司を評価する。

 

お互いに、

”評価して、評価される関係になる”

ということですね。

 

これで、

対等な関係…、

とまではいかないかもしれませんが、

少なくても、
意見を言う場が与えられるわけです。

 

上司も部下から評価されると思えば…、
仕事のやり方が変わってきますよね。

 

ということで、

この取り組みは、
一般企業でも取り入れるべきものかもしれません。

 

私のお客さまでも、

”社員が経営陣を面談する”

という取り組みを、
つい先日発表しました。

 

”会社は社長のものではない”

いくら社長本人がそう言っていたとしても、
社員には、なかなか伝わりづらいものです。

 

どうしても、

”会社=社長のもの”

という方程式が、社員の頭の片隅にはあって、

「社長がこう言っているから…」

と、自分では考えない、
思考停止状態になりやすいんですよね。

 

これではいけないということで、

そのお客さまは、

「あなたは、本当にこの会社の社長に相応しいのですか?」

というのを、
社員自らがチェックできる場をつくったのです。

本当に素晴らしいと思います。

 

また、

社員が経営陣を面談する場をつくることは、
ある副産物を生み出します。

 

それが、

”自分の会社について、よく考えるようになる”

ということです。

 

面談するということは、質問しなければなりません。

”いかに、いい質問ができるか?”

くだらない質問や、つまらない質問をしようものなら、
評価が下がります。

 

あくまで、

”評価して、評価される関係”

なのです。

 

いい質問をするためには、
会社をよく観察して、よく調べて、よく考えなければできませんよね。

 

ということで、
上司が一方的に評価する時代は終わりました。

 

これからは、

”評価して、評価される関係”

この関係が、
組織を飛躍的に伸ばしていくのだと思います。

 

上司になったからといって、
安心していてはダメなのです。

 

 

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