「また一から説明するんですか…」
何かトラブルが起きたときに、
たらい回しにされるってことがありますよね。
特に、
役所関係では…、
ひとつの、”あるある”になっていると思うのですが、
たらい回しのときの問題点のひとつが、
”共有できていない”
ということです。
部署間で問題を共有できていないので、
また一から説明を繰り返さなければならない…。
その繰り返させる行為が、
さらなる怒りを誘発する…、
という悪循環になってしまうんですよね。
でも、
たらい回しにする前に、
部署間で問題をきちんと共有しておけば、
スムーズなたらい回し(!?)ができるのです。
まぁ、
たらい回しそのものがよくありませんが…、
少なくても、
さらなる怒りを誘発することはないわけです。
ということで、
”共有すること”
は、とても大切なことなんですよね。
もちろん、
役所だけでなく、企業経営においても大切です。
先のトラブルの場合はもちろん、
会社の方向性、
現状の数字、
さらには、
アイデアや気づきといったことまで共有するのです。
そうすることで、
この共有は、時として、
”転ばぬ先の杖”
の役割を果たします。
たとえば、
私のような税理士業の場合は、
”税務申告書をつくるときに、間違えやすい項目を共有する”
チェックリスト化して、
間違えやすい項目を見える化することで、
ミスを防ぐことができます。
でも、
「これは間違えやすいな…、次は気をつけよう…」
と、ひとりで自己解決してしまったら、
組織としての成長はないですよね。
この共有について、
清酒メーカーの月桂冠では、
とても興味深い取り組みをしています。
それが、
「注意帳」
です。
「注意帳」というのは、
日常の気づきを書き留めた、
すべての従業員が確認できる共有ノートです。
月桂冠では、
あるインタビューで「注意帳」のことを、
次のように答えています。
「仕事に携わる者たちが、
コツコツと小さな思考を繰り返し、
失敗・教訓・修正・再調整を経て
成功に近づいていく。
そうした共有の文化が脈々と受け継がれてきたことによって
当社の今がある」
まさに、「注意帳」が成功の元。
成功の元は、”共有にある”
ということですよね。
私たちは、
仕事でも、日常生活でも、
多くの気づきを得ているはずですが、
ほとんどはスルーしているのが現状だと思います。
しかし、
その小さな気づきは、
もしかしたら、大きな財産になるものかもしれません。
「注意帳」というものでなくても、
今は、LINEなどの、もっと手軽で便利なツールがあります。
”気づきを投稿するLINEグループをつくる”
など、
やり方によっては、
今まで以上に多くの気づきを集め、
共有できる環境にありますよね。
”共有すること”
課題や方向性、数字を共有するだけでなく、
成功例や失敗例、気づきを共有することで、
”転ばぬ先の杖”にもなるのです。
共有について、
改めて考えてみましょう。
共有が不十分だったら…、
もしかしたら、ものすごく損をしているかもしれませんよ!
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