イメージと、どう向き合うか?

”牛丼=安い”

 

このイメージが定着したのは、

というか…、

今となっては、

”定着してしまった”

という後悔が大きいような気がしますが…、

 

これは、 吉野家の、”吉野家文化”の影響が大きいと思います。
「うまい、やすい、はやい」
のキャッチコピーは、インパクトがありましたからね。

 

あとは、

私たち世代(40歳代)にとっては、
アニメ「キン肉マン」の影響も大きいかと…。

♪牛丼一筋300年 はやいの、うまいの、やすいの~♪

という歌(ネタ?)が流行りました。

 

ただ、

”牛丼=安い”

というイメージがあったからこそ、
ここまで牛丼が根付いたともいえるわけで、
すべてが悪いわけではないのですが、

時代が変わった今、

そのイメージに苦しめられているのも、
また事実なんですよね。

 

たとえば、
吉野家は、なかなか値段を上げられずにいます。

 

”値上げ=客離れ”

が、顕著にあらわれるからですね。

 

2016年度の客単価を100としたときに、
2018年度の客単価がどうなっているかを調べたところ、

マクドナルド…105.8

すき家…105.5

吉野家…102.4

吉野家は、値上げが進んでいないことが分かります。

 

客数を見てみても、

マクドナルド…113.4

すき家…100.4

吉野家…100

ということで、
伸び悩んでいるんですね。

 

今の吉野家の牛丼・並盛は380円。
売上高に占める牛丼の比率は5割超。

 

データによると、
年10回以上来店するのは全体の1割で、
その1割が、売上の44%を占めているとのこと。

 

つまり、
牛丼の値上げさえ出来れば、
売上高は増えるわけです。

もちろん、”客離れしなければ”ですが…。

 

ということで、

吉野家の戦略としては、
安いイメージがついてしまっている牛丼以外から
値上げをしていく戦略をとっています。

 

たとえば、
8月14日から、「すきやき重」の販売を開始しました。

スライスしたサーロイン牛肉を、
牛丼のタレで煮込んだものを5枚のせたお重で、
値段は、これまでの最高価格860円です。

 

また、
ちょっと前には、
「ライザップ牛サラダ」540円も発売しましたよね。

 

並盛380円よりも高い商品ラインナップを増やしていき、

少しずつ、少しずつ、

消費者心理を変えていくしかありません。

 

一度ついてしまったイメージは、
そう簡単には取れないということです。

 

ということで、
イメージ戦略は、とても大切なことなのですが、
そのイメージは、諸刃の剣でもあるのです。

 

芸能人とかもそうですよね。

一度キャラをつくってしまうと、
それをず~っとやり続けなければならない…。

 

つまり、
イメージや、キャラには、

”やり続ける覚悟”

”ある程度の長期的な視点”

が必要なんですよね。 

 

あなたの会社、あなたの商品・サービスには、
どんなイメージがありますか?

 

 

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