「朝型のほうがいいよ。外から電話かかってこないしね。
6時30分から7時30分までは、
今日はどんなことをしようとか、考える時間です。
経営者の仕事は考えることです」
これは、ユニクロの柳井正さんの言葉です。
一流の経営者というのは、
往々にして同じことを言っていますよね。
朝早く出社して、静かな環境で仕事をする。
そして、
きちんと考える。
行き当たりばったりの経営をしていて、
成功することはないということですよね。
とはいえ、
何も考えていなかったのに、
偶然、時代と商品・サービスが合ってしまい、
”成功してしまう”こともあります。
しかし、
それは長続きはしません。
長続きしない理由は、”考えていないから”
考えていないので、
なぜ成功したのか?
なぜ売れたのか?
これが分からない。
分からないので、
”その次”が出てこないんですね。
私たちが目指すのは、”長く続く成功です”
一時の打ち上げ花火のような成功ではないのです。
ということで、
”経営者の仕事は考えること”
柳井さんは、こうも言っています。
「ずっと考えているよ。
たぶん孫さんも(日本電産の)永守重信さんもそうだと思うけど、
24時間考えていると思うよ。
寝ててもぐるぐる考えてしまう。
寝る前に仕事のことを考えると頭がさえて寝付けなくなるから、
できるだけ考えないようにしているけどね」
たとえ休日であっても、
頭の片隅のどこかでは会社のこと、仕事のことを考えているのが、
経営者なんですよね。
ただし、
考えたことを決断するのは、やっぱり”朝”です。
「歴史は夜つくられる」
なんて言葉もありますが、
夜中に考えたことは、ひとつのアイデアでしかないことが多いです。
話は逸れますが…、
夜中に書いたラブレターをそのまま渡してはいけない。
必ず朝読み返せ!
と昔からいいますよね。
これは、自律神経が関係しているらしいです。
自律神経には大きく分けて2種類
「交感神経」と「副交感神経」があります。
日中は交感神経が、
夜中は副交感神経が優位に働くそうですが、
理性よりも情動を優先する副交感神経のメカニズムが、
恥ずかしいことを書かせてしまうらしいのです。
このことからも、
感情が高ぶっている夜中だと、
もしかしたら、
正しい判断ができない可能性もありますよね。
経営者が判断を間違えば、
会社が一気に傾くこともあります。
正しい時間帯に決断タイムをつくることが重要です。
また、柳井さんはこうも言っています。
「僕はいつもいうのですが、仕事は経営者がするのじゃない。
社員がするんです。
でも、経営者だけが頑張っても意味がない。
社員が頑張れる会社にしないといけない」
実際に働く従業員がやりがいを持って働ける。
働きがいを与えるために経営者は考える。
この役割分担が大切ですよね。
経営者が、社員の仕事をしていたら、会社はおかしくなります。
経営者の仕事は、経営者にしかできないのです。
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