企業の税務申告書には、
「法人事業概況書」というものを添付します。
概況書というだけあって、
企業の大まかな様子が分かるように、
・事業内容
・従業員等の数
・経理の状況(誰が管理者か?など)
・PCの利用状況
・売上等の数字
・税理士の関与状況
などなど、
たくさんの内容を記載するようになっています。
ですが、
ここだけの話…、
私は最低限のことしか書きませんね。
なぜかというと、
しっかり書いたところで、
喜ぶのは、”税務署だけ”だからです。
つまり、
いろいろな情報を提供することで、
税務署の仕事が楽になる、やりやすくなるわけです。
逆に言えば、
私のお客さんにとっては、
”痛くもない腹を探られる”
きっかけを与えてしまうことにもなりかねません。
要するに、
”私のお客さんは税務署ではない”
ということですね。
そんな「法人事業概況書」には、
”月別の売上高”
を記載するところがあります。
これについては、”必ず”記載しています。
なぜかというと、
お客さまが、融資を受けるときに必要だからです。
融資の審査では、
”月別の売上高”
も重要視されます。
月々の変動が激しいと…、
融資が難しくなることがあります。
ということで、
私は、月別の売上高にも注目しているのですが、
業績のいいお客さまと、
そうでないお客さまには、
やはり違いが出てきます。
簡単に言うと、
業績のいいお客さまは、
”積み上げ継続型の売上”
そうでないお客さまは、
”打ち上げ花火型”
つまり、
”一過性の売上”
この違いがあって、
月別の売上高に如実に表れます。
積み上げ継続型であれば、
月々の変動は少ない。
打ち上げ花火型であれば、
月々の変動が激しい。
そして、
この違いは、
経営者の心の安定に大きく影響します。
やはり、
月々の売上が安定している。
ある程度先が見えれば、心は安定します。
安定すれば、次の戦略にも頭が行きます。
それに対して、
月々の売上が安定していないと…、
「この次の売上は大丈夫か…」
次の売上ばかり気になり、
その次の戦略なんて…、
考える余裕がなくなってしまうのが人間です。
そんな背景もあるからか、
最近は、
”サブスクリプション”
が流行ってますよね。
消費者のニーズが、
”所有”から、”利用”へ。
定期的に代金を支払い、
商品・サービスを利用する
継続課金型のビジネスモデルが流行っています。
売れば一度にたくさんのお金が入ってきますが、
それだと一過性で終わってしまう。
売らずに、利用し続けてもらえば、
月々の収入は少なくても、継続して入ってくる。
つまり、
ひとりのお客さんが払ってくれる
”生涯売り上げ”
に焦点を当てているんですね。
もちそん、
そのためには、
商品・サービスのバージョンアップは必須です。
「役に立たないな…」
「つまらないな…」
そう思われたら、あっさり切られるのも
サブスクリプションなんですよね。
ということで、
月別の売上高を再点検してみましょう。
その売上は、
安心できる売上なのか、
それとも、
不安に追われる売上なのか…。
経営者の心の安定が、
会社の将来に大きく影響するのです。
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