データの見方を変えて、味方にする。

突然ですが、

クイズです!

 

「中小企業の平均売上はいくらぐらいだと思いますか?」

 

カッチ、カッチ、カッチ…、

 

タイムアップ!

 

では、次の問題。

 

「中小企業の売上の中央値はいくらぐらいだと思いますか?」

 

カッチ、カッチ、カッチ…、

 

タイムアップ!

 

では、答えです。

 

中小企業白書によると、

中小企業の平均売上は、4億8,100万円、

中小企業の中央売上は、9,900万円、

という結果でした。

 

ちなみに、

平均というのは、言うまでもなく平均値。
中央というのは、データの真ん中ということですね。

 

簡単な例で確認してみましょう。

 

たとえば、

A~E社の売上が次の場合、
平均売上と中央売上はどうなるでしょうか?

 

A社  150万円

B社  320万円

C社  110万円

D社  190万円

E社  230万円

 

平均売上は、

すべての売上合計1,000万円 ÷ 5社 = 200万円

 

中央売上は、

データの中のちょうど真ん中の売上だから…、

 

つまり、
D社の190万円となります。

 

ということで、

中小企業の場合は、平均売上が4億8,100万円といっても、

言葉はキツイですが、
中小企業も”ピンキリ”

 

儲かっている会社もあれば、そうでない会社もある。
ちょうど真ん中が、9,900万円なんですね。

 

だから、

一般的な中小企業を考えるときは、
4億8,100万円で考えると、
判断を間違えることも考えられます。

 

平均というのは、
ピンキリの両方が入っていることを忘れてはいけません。

 

さらに深掘りすると、

売上高1億円以下の中小企業が全体の50%強、
構成比の最も多い売上高は3~4千万円。

これが中小企業の実態に近い数字かもしれませんね。

 

これは、
中小企業がダメだと言っているわけではありません。

誤解なきように…。

 

日本の中小企業数は、約359万社。
日本の企業のうち、99%は中小企業です。
もちろん私の会社もです。

 

つまり、

取引相手が中小企業になる確率は、
非常に高いわけですよね。

 

そのときに、
中小企業の実態を、
ある程度把握しておかないと、

 

的外れな提案をしてしまったり、

価格設定を間違えたり、

そもそもニーズがなかったり、

 

そんなことも考えられるわけですよね。

 

データというのは、

便利な反面、
読み間違えると痛い目に遭うわけです。

 

特に、

平均というのは…、

注意しないといけないですよね。

 

平均 = 並

みたいな錯覚が、
私たちには染みついているような気がするのです。

 

「平均的には~」

なんていう
営業文句には気をつけないといけませんね。

 

 

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