1,000回考えろ!

「ヒット商品をつくるうえで大切なのは、
原点に立ち返ること」

 

そう話すのは、
吉野家をV字回復させたマーケター
伊東正明さんです。

 

吉野家の常務でもある伊東さんは、

「吉野家とは何ぞや?」

を考え、

「牛肉を日常食にしたのが吉野家」

という原点にたどり着きます。

 

”この原点がブランドになる”

 

伊東さんは、

「ブランドは生まれたときから
成長のドライバーとなるDNAが書き込まれている。

それと違うことをしてはダメで、
時代に合わせてブランドの見せ方をアップデートすることが大切」

 

つまり、

吉野家のブランドは、「牛肉を使った日常食」にある。

ということで新商品の開発に取り組んだのです。

 

そして生まれたのが、

 

”超特盛”

”小盛”

”ライザップ牛サラダ”

です。

 

これらのヒット商品により、
2019年2月期の赤字決算から業績を回復しているんですね。

 

伊東さんは、
ヒット商品を生み出すコツとして、
こんなことを話しています。

 

「1年は365日だから、
年間で1,095回食事の機会がある。

どんなシーンでなら自社の商品を食べてもらえるか。
そのシーンを思い浮かべて考え続けることが大切。

牛丼もライザップ牛サラダも、1,000回くらいずつは考えた」

 

非常にシンプルですが、

でも…、

これが、意外に出来ていないんですよね。

 

その昔、

プロ野球・阪神タイガースの4番打者・掛布雅之さんの
こんな話を聞いたことがあります。

 

「ただ素振りをしても、意味がない。
素振りをするときは、イメージをすること。

 

対戦チームはどこで、

相手ピッチャーは誰で、

何打席目で、

ボールカウントはいくつで、

アウトカウントはいくつで、

ランナーの有無、

点差はどれぐらい、

 

などなど、
事細かにイメージしながら素振りをする。

 

ただ素振りをしても、
腕が太くなるだけ。

打てるようにはならない」

 

あくまで素振りをする目的は、

”打てるようになること”

ですよね。

”素振りをすること”が目的になってはいけないのです。

 

伊東さんの場合も同じですね。

 

ただ食事をするのではなく、
1回1回の食事を考えているのです。

 

まぁ…、

もちろん、
何も考えずに楽しく食事をするのがいいと思いますが、

伊東さんの場合は、

”食事が仕事”

でもあるのです。

 

ということで、

”考えること”

これが、
やはり大切なんですよね。

 

人間は、
放っておくと、
どうしても楽な方に流れてしまいます。

 

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

なんて、
誰かさんに叱られないようにしないといけません(笑)

 

とはいえ、

リラックスタイムも必要ですけどね。

 

要はメリハリです。
メリハリをつけて、ボーっと生きないように!

時間は刻々と流れていくのです。

 

 

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