法務省が臨時国会に提出予定の
会社法改正案の骨子が分かったとの報道がありました。
そのひとつが、
”企業が役員の損害賠償責任を保障できる”
というもの。
訴訟手数料の引き下げなどで、
株主代表訴訟が増えてきている今、
役員個人が訴えられることも
珍しくありません。
今でも、
役員個人の損害賠償に備えて
企業が保険契約を結ぶこともできますが、
これはこれで違法と訴えられるリスクがあります。
あくまで、
企業と役員個人は、”別”
役員個人の損害賠償リスクを
会社の経費で賄うのはいかがなものか?
ということですね。
まぁ、
確かにそうなんですが、
これはこれで難しい問題ですよね。
役員とはいえ、
役員も従業員と同じ、ひとりの人間です。
従業員よりも、
多少はメンタルが強いかもしれませんが、
失敗を恐れる気持ち、不安になる気持ちは
当然ながらあります。
「これで失敗して、訴えられたらどうしよう…」
役員の中でも、
社長は人一倍そう思います。
優秀な社長ほど、実は、小心なものなのです。
(もちろん、いい意味で!)
社長の仕事は、
そんな気持ちを振り切って、
最後は勇気を持って決断・実行すること、
いや、
しなければならないのです。
社長は大変ですね…。
しかし、
すべての社長が決断・実行できるとは限りません。
中には、
家族のことを考えたりして、
躊躇してしまう社長もいます。
「これは画期的なシステムだけど、
もし失敗したら…、家族が路頭に迷うな…」
そんな気持ちがあったら、
なかなかイノベーションは生み出せないですよね。
でも、
今回の法改正が通れば、
役員個人のリスクは少し減るので、
チャレンジしやすい環境になります。
もちろん、
チャレンジには責任が伴うことに変わりはありません。
今回の法改正案でも、
”故意や、重大な過失があった場合には対象外”
とされています。
企業が賠償してくれるからといって、
何をやってもいいというわけではありません。
ということで、
この改正案が通れば、
いい意味で、
安心して役員になることができます。
今まで躊躇していた優秀な人が
役員として活躍できるようになれば…、
日本の企業業績も変わってくるかもしれませんね。
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