ビジネスをやっているすべての人が欲しがる
”ブランド”
では、
なぜ、そもそもブランドが欲しいのか?
それは…、
”カッコイイから!”
ではありませんよね。
まぁ、
もちろんそれもあるのですが、
本来の目的はそこではありません。
本来の目的は、
ブランドがあれば、
”ビジネスが成功する確率が高まる”から。
分かりやすく言えば、
ブランドがあることで、
”集客・資金調達・優秀な人材の確保”
これらが、
圧倒的に楽になるんですね。
楽…というと語弊があるかもしれませんが、
集客・資金調達・優秀な人材の確保に
労力がかからない分、
”本業に集中できる”
本業に集中できるから、
成功の確率が高まるわけです。
楽したいから、
ブランドが欲しいわけではありません。
では、
どのようにブランドをつくっていけばいいのか?
これが分かれば苦労しないのですが、
ひとつの方法が、
”シグネチャー・ストーリー”
これは、
ブランド戦略論の第一人者として知られる
カリフォルニア大学バークレー校の
デービッド・アーカー名誉教授が提唱する
ブランドづくりのひとつの方法で、
”人の心を動かすストーリー”
のことです。
アーカー名誉教授は、
「シグネチャー・ストーリーとは、
”昔むかし、あるところに…”
のように、自分の言葉で語れる物語だ」
と言っています。
また、
「事実の箇条書きではなく、
人の興味・関心を引き、
”ねえ、聞いてよ!”
そう人に伝えたくなる話でなくてはならない」
とも言っています。
そして…、
私が最も大切だと思った言葉は、
「シグネチャー・ストーリーは、戦略を持ってつくる」
ということ。
”戦略を持ってつくる”
言葉にすると、
姑息な手段…
のように感じるかもしれませんが、
とても大切なことなんですね。
アーカー名誉教授は、
シグネチャー・ストーリーの例として、
アメリカのUCヘルスという病院の動画を挙げています。
どんな動画かというと…、
心肺停止状態になった女性が、
コロラドのある病院に運ばれてきます。
機械で生かされながら、
心臓移植を待っています。
14日後、
「心臓が見つかった」と
医師が話します。
手術は無事に成功し、
その女性は、大好きだったスキーができるようになります。
その後…、
その女性は、ドナーの母親に会いにいくのです。
「お嬢さんの心臓は、私の中で生きている。
(お嬢さんは)これからまた人生を楽しむんだ」
と話す。
このシーンを見ている人は思わず泣いてしまう…、
そんな動画です。
この動画には、
病院のことや、技術のことは一切語られていません。
あくまで患者さんの目線でストーリーを伝えているのです。
ですが、
結果的に、
「この病院は良い病院だ!」
「この病院には腕のいい医者がいる!」
そう思ってもらえるんですね。
つまり、
ストーリーがブランドになるということです。
ただし、
ここで大切なことがあります。
当たり前ですが、
”ウソ”はいけません。
だから、
アーカー名誉教授は、
「ストーリーの力を信じ、
自社によいストーリーがないか、
本気で探すこと」
そして、
「ストーリーが見つかったら、
プロの手を借りること」
と言っています。
戦略的につくるということは、
そういうことです。
ウソで都合のいいストーリーをつくることでは、
もちろんありません。
ということで、
ブランドをつくりたいと思っている、
そこのあなた!
人の心を動かす
”シグネチャー・ストーリー”
を探してみませんか?
誰かに言いたくなる、
シェアしたくなるストーリーが、
あなたにも、
あなたの会社にもきっとあるはずです。
ポイントは、
”本気で探すこと”
人はストーリーについてくる。
あなたにも、わたしにも、
シグネチャー・ストーリーはあるはずなんです!
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