”世界債務2京円”
国際通貨基金(IMF)の発表によると、
世界の公的部門と民間部門の債務が、
合計188兆ドルとなり、
過去最高を更新したとのこと。
日本円にすると、
約2京円の債務ということですね。
想像もつかない数字になっていますが、
これは、
世界の国内総生産(GDP)の約2.3倍。
国内総生産というのは、
言うまでもなく、
その国で生み出された付加価値の合計です。
付加価値というのは、
簡単にいうと、
売上から仕入を引いたもの。
企業でいうところの、”粗利益”のことですね。
つまり、
粗利益の2.3倍の借金をしているということで、
これは明らかに多すぎる水準です。
それでもまだ、
いまは、世界的に金利が低水準なので、
何とかなっていますが、
金利が上がってきたら…、
利払の負担を考えると、
楽観視はできません。
ということで、
ちょっと暗い話題から入ってしまいましたが、
借金は、すべてが悪ではありません。
たとえば、
私の創業時の失敗のひとつが、
”創業融資を受けなかったこと”
お客さまゼロからのスタート。
つまり、
売上ゼロでしたから、
借金するのが怖かったんですよね…。
でも、
創業融資を受けて、
いろいろ投資をしていれば…、
もっといい、
”スタートダッシュ”
が切れていたかもしれません。
創業融資にもいろいろな考え方がありますが、
本気で事業をやるのであれば、
創業融資を受けるべき、
というのが私の考えです。
創業融資は、”夢”でお金が借りられる、
最初で最後のチャンスといえます。
これが、
創業して、しばらく経ってしまったら、
”実績”
が求められます。
”夢”だけでは借りられないのです。
本気で事業を始めるなら、
創業融資は受けるべき、
私の失敗からも、そう思います。
これに対して、
受けるべきか慎重に考えた方がいいのが、
”運転資金融資”
です。
というのも、
多くの人は、運転資金融資の意味を間違えているのです。
運転資金融資は、
”入金の予定があるけど、
いまは資金が厳しいので借りる”
あくまで、
入金予定があることが前提なんですよね。
でも、
”入金予定はないけど、苦しいので借りる”
これを、
運転資金融資だと思っている人が少なくありません。
この考えの人が借りると…、
自転車操業になって、
どんどん、どんどん苦しくなっていくのです。
だから、
安易に借りるのはやめましょう。
”まずは出来ることをする”
たとえば、
・相手と交渉して、入金を早めてもらう。
・相手と交渉して、支払を遅らせてもらう。
これをやるのです。
ただし、注意点があります。
「苦しいので、入金を早めてください」
「苦しいので、支払いを遅らせてください」
なんて言ったら、
「あの会社、危ないかもな…」
一気に信用不安が広がってしまいます。
そうならないように、
私たち士業や、コンサルタント、
あるいは、銀行を有効に使うのです。
「入金サイトと、支払サイトの見直しを、
税理士から言われてまして、協力してもらえませんか?」
これを、きちんとした書面で取引先に送るのです。
そして、
その書面が届いた頃に、対面で交渉する。
すべての取引先は無理でも、
何社かは協力してくれるはずです。
これはほんの一例ですが、
借りる前に、”やれることをやる”
安易に借りないことが大切なんですね。
資金繰りに頭を悩ませるようになると、
「借りるしかない…」
そんな固定観念に凝り固まってしまうものです。
そうではなくて、
”借りなくても済む方法”
これを考えることです。
ということで、
借金はすべてが悪ではありません。
借りていいものと、いけないものがある。
これを、きちんと勉強することです。
”何でもかんでも借りればいい”
そんな発想はやめましょう。
企業を発展させる借入金もあれば、
企業の息の根を止める怖い借入金もあるのです。
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