”やばいな”ポイント持ってますか?

B!

「床は汚い、

天井に穴が開いている、

社員は暗い顔で下を向いている、

不平不満をこぼしている。
第一印象は、
やばいなと思いました」

 

これは、

8年連続赤字、
債務超過、
社員ボーナスゼロ、

そんな倒産危機にあったメガネスーパーを
見事にV字回復させた星崎尚彦社長の言葉です。

 

会社というのは、
おかしくなるときには
必ず、その兆候があるものです。

 

床が汚い、

つまり、

掃除が行き届いていないというのも、
そのひとつ。

 

あとは、

観葉植物が枯れている、

郵便ポストに
郵便物が溜まる、

ポスターが剥がれかかっているのに
そのまま、

電話に出るのが遅い、

 

などなど、
細かい話ですが、
いろいろなところに兆候が表れるのです。

 

このすべての根源は、

 

”他人事”

自分がやる必要はないということの
表れなんですよね。

 

他人事だから、
床が汚れていても、ゴミが落ちていても気にならない。

観葉植物が枯れていても、
ポスターが剥がれかけていても、
目に入らない。

郵便ポストもチェックしない。

電話も仕方なく出る。

 

これらは、

”他人事”だからなんです。

 

他人事の人たちで仕事をしているわけですから、
チームワークもへったくれもありません。

 

そんな会社では、
業績が伸びるはずがありませんよね。

 

ということで、

再建に乗り出した星崎社長は、
指揮官先頭で自ら動いたのです。

 

星崎社長も、
山本五十六連合艦隊司令長官の

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、
褒めてやらねば、人は動かじ」

この言葉が好きなようです。

 

具体的には、

まずは、

「前年比100%を超えよう」

という、

分かりやすい目標を合言葉に、
全店舗を回ったとのこと。

 

商品の陳列や、
ポスターの貼り替え、
のぼりの立て方などを指導。

 

全スタッフとの個別面談も行いながら、

店頭での呼び込み、
近隣住宅へのポスティングなど

 

普通なら
社長がやらないようなことまで
率先してやったのです。

 

さらに驚くのは、
全国を回るのに、その予算がない。

何せ、8年連続赤字でしたからね。

 

そこで、

星崎社長自らが、
大型二種免許を取って、
マイクロバスを運転したのです。

 

このことについて、

星崎社長は、

「やることがたくさんあって疲れているのに、
社員に運転までさせられない」

とコメントしています。

 

自身も疲れているのは間違いないはずですが、
まさに、”指揮官先頭”

”やってみせ”からスタートしたんですね。

これはなかなか出来ることではありません。

 

社長にここまでやられたら…、

当然ながら社員も変わっていきます。

 

その後、

メガネ―スーパーは、
以前のブログで取り上げましたが、

「アイケアカンパニー宣言」

つまり、

”メガネ”を売るのではなく、

”目の健康”を売るという

戦略を打ち出し、
見事にV字回復を成し遂げたのです。

 

ということで、

まずは、

”やばいな”ポイントを持ちましょう。

 

そして、

”やばいな”ポイントを見つけたら、

徹底的に改善していきましょう。

 

そのときは、

”指揮官先頭”

 

指示するだけでなく、

”やってみせる”

 

社長の本気度が伝わるのは、

やはり、

”行動”

なんです。

 

 

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