以前のブログで、
システム開発会社のオービックを取り上げました。
25期連続で営業増益を続け、
営業利益率(売上高に占める本業利益の割合)が
30%を超えれば高収益企業といわれるところを、
50%超え!
今期も順調に業績を伸ばしているオービックですが、
その成長を支えているのが、
次の3つの原則です。
1.売上減をいとわない。
2.お客様に来てもらう。
3.外注に頼らない。
まず、
1.の売上減をいとわない。
これは、
言い方を変えれば、
”お客さま第一主義”
です。
システム開発会社は、
お客さまの指示通りに仕事をしていれば、
売上が増える業種です。
なぜなら、
お客さまは、
”何でもかんでも管理したがる”
ものだからです。
「アレも必要…、コレも必要…」
お客さまの要望通りにつくれば、
システム開発費は増えてるわけです。
しかし…、
”使いこなせない”
みなさんも心当たり…、
ありませんか?
私は…、
あります…(汗)
せっかくの管理システムも、
使いこなせなければ意味がありません。
そして、
多くの企業では、
”システム過多”
使わないシステムをつくっているわけです。
だから、
オービックでは、
売上が減ろうが、
”お客様に必要な、使えるものだけをつくる”
そうすることで、
その案件の売上は減りますが、
その分、
作業時間も減ります。
つまり、
別案件に費やす時間が生まれ、
結果的に、
売上が増えるということです。
次は、
2.お客さまに来てもらう。
これは、
効率化にとって、とても大切なことです。
企業で一番のコストは、
”人件費”
人が動くということは、
コストが掛かっているということを
認識しなければなりません。
そこで、
オービックでは、
お客さまを訪問するのではなく、
お客さまに来て頂く。
このときの注意点は、
”お客さまにもメリットがあること”
お客さまに来て頂くということは、
お客さまの時間を奪うことでもあります。
そこで、
オービックでは、
1回の打ち合わせの密度を高めるように
努めているんですね。
たとえば、
打ち合わせ中に、
システムエンジニアが急に必要になったとします。
そのとき、
お客さま訪問の場合、
システムエンジニアが同行していなければ、
「では、次回の打ち合わせで…」
と先延ばしになることも、
お客さまに来て頂くことで、
システムエンジニアを、その場で呼び出せるわけです。
つまり、
打ち合わせ回数が減り、
作業時間の短縮、開発コストの削減という
メリットを与えることが出来るということですよね。
殿様商売で、
「うちの会社まで来い!」
は、もちろん通用しません。
そして、
3つ目の、外注に頼らないは、
先程のバックナンバーをご参照ください。
ということで、
高収益企業のオービックには、
学ぶべきところがたくさんあります。
ただし、
そのままマネてもダメです。
たとえば、
経営コンサルタントであれば、
お客さまに来て頂くということは
あまりオススメできません。
なぜなら、
”お客さまを見る”
ことが、
仕事のひとつだからです。
現場を見ない経営コンサルタントは
ちょっと信用できないですよね…。
つまり、
ただ単純にマネするのではなく、
自社に合わせて取り入れることが大切ということです。
世の中に、
他社事例は数多く出回っています。
関心がないと見逃してしまうので、
ちょっと気にしてみてくださいね。
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