”神奈川県情報流出事件”
個人情報を含む大量の行政データが蓄積された
ハードディスクドライブが流出。
その流出経路は、
ハードディスクの廃棄を委託していた会社の社員が
ネットオークションで販売していた…。
その数、
現時点で分かっているだけで、
なんと…、
約3,900個!
逮捕された社員は、
「毎日のように盗んでいた」
と供述しているようです。
もちろん、
悪いのは、この社員です。
それは間違いありません。
しかしながら、
”不正をさせてしまった”
経営者の責任も大きいと思います。
経営者の仕事のひとつは、
”仲間から犯罪者を出さないこと”
不正をさせない仕組みづくりは
本当に大切なんですよね。
「うちの社員は大丈夫だよ。信頼しているから」
こんな感じで
楽観的に考えている経営者の人もいます。
確かに、この方が簡単で、楽です。
しかし、
人間誰でも
”魔がさす”
ものなんです。
私だって…、
いつ、どうなるか分かりません。
だから、
ある意味、”性悪説”で考えて、
仕組みをつくることが大切なんですよね。
あとは、
「チェックしているぞ!」
という姿勢を見せることも重要です。
たとえば、
経営者自身が定期的に通帳をチェックする。
「しばらく通帳を見ていない…」
なんて経営者も多いですよね。
まぁ、
通帳を見なくても済む、
つまり、
資金繰りがうまくいっている証拠でもあるのですが、
定期的にチェックした方がいいです。
あとは、
不正が起きる最大の理由といっても過言ではないこと。
それは、
”給料”
です。
今回の会社はどうだか分かりませんが、
不正が起きる会社の給料は、
一般的に考えて低いです。
”自分の給料は安い!”
そう思っていると…、
どこかで帳尻を合わせようとするものなんですよね。
その帳尻が、
仕事をさぼることに表れることもあるし、
今回のような横領になることもある。
給料を十分にもらっていれば、
帳尻を合わせようと思ったりしないものなんです。
ということで、
今回の神奈川県情報流出事件から思ったことは、
・仲間から犯罪者を出さないことも経営者の重要な仕事。
・プライドを持てる給料を払う。
ということです。
それにしても…、
3,900個も盗んでいたとは…。
管理体制がずさん過ぎますよね…。
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