”創業者には勝てない”
日本電産
ソフトバンクグループ
ファーストリテイリング
いずれも日本を代表する企業ですが、
いま…、
というか、
かなり前から、
ある問題に悩まされています。
それは、
”後継者問題”
上記の3社は、
有価証券報告書の「事業等のリスク」に
その旨が記載されているのです。
たとえば、
日本電産の有価証券報告書には、
次のような記載があります。
「代表取締役会長である永守重信(氏)への依存に係るリスク」
~
日本電産の継続的な成功は、主に創業者であり代表取締役会長(最高経営責任者)の
永守重信氏の能力と手腕に依存してきました。
一方で、創業者依存体制の変革を目指し、
代表取締役社長執行役員(最高執行責任者)の吉本浩之氏をはじめとする
当社グループ経営陣が、より組織的な連携を強化して、
グループ事業戦略を立案・実行しておりますが、
永守氏の突然の離脱があった場合、
そのことが日本電産の事業、経営成績、財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
~
日本電産では、
過去3度、
後継者候補を外部から招いているのですが、
満足のいく結果には、
どうやらなっていないようです。
ユニクロを運営するファーストリテイリングも、
ローソンの社長なども経験した玉塚元一さんに一時変わるのも、
結局、柳井正さんに戻っています。
カリスマのあと…、
特に創業者のあとは、
誰がやっても難しい面があるのは
確かですよね。
私の持論として、
企業というのは、
”ワンマン経営がいい”
と思っています。
会社は社長で決まる。
社長の強力なリーダーシップで
会社を引っ張っていく。
いわゆる
”カリスマ社長”
がいることが、
企業の発展には大切だと思うのです。
昔から、
「船頭多くして船山に上る」
といいますが、
指揮する人が複数いるとうまくいかない。
1人のカリスマ社長がいればいいのです。
ですが…、
これには後遺症があって、
それが、
後継者問題なんですよね。
カリスマのあとは…、
企業規模の大小に関係なく、
どんな会社でも
大変なんです。
では、
どうすればいいのか?
この答えが分かれば苦労しないわけですが、
いくつかポイントがあると考えています。
まず、ひとつ目は、
”早めに動く”
当たり前といえば、当たり前なんですが、
これがなかなか出来ないんですよね。
人間は、
自分のことは都合よく考えるクセみたいなものがあります。
たとえば、健康。
自分だけは、いつまでも健康だと思っている節が…、
みなさんは…、ありませんか?
私はあります…(汗)
事業計画というのは、
当たり前のように、
健康が前提になっていますよね。
その健康がなくなったら…、
だいぶ軌道修正しなければならないわけですが、
健康がなくなることを
普段から考えている人は少ないと思います。
つまり、
”分かってはいても動けない”
ことがあるんですよね。
だから、
もう一度言いますが、
”早めに動く”
40歳代になったら、
考え始めてもいいかもしれませんね。
そして、
2つ目が、
”完璧を求めない”
自分から見て、
60点以上だったら、候補者にする。
カリスマ社長、
特に
創業社長というのは、
それだけで、
やはり違います。
”ゼロから立ち上げて、成功させる”
このパワーは
誰にでもあるものではありません。
そんな人から見ると、
物足りなさをどうしても感じてしまうものです。
日本電産も…、
ファーストリテイリングも…、
おそらく
そうだったんだと思います。
基本的に、
”創業者には勝てない”
のです。
正確には柳井正さんは創業者ではありませんが、
日本を代表する企業にまで育て上げたのは
柳井正さんですから、
創業社長といっても過言ではありません。
ということで、
後継者問題は、
どんな企業にも起こる問題で、
リスクのひとつでもあります。
解決するための特効薬はありませんが、
”早めに動くこと”
”60点基準”
この2つを元に、
まずは動くことです。
でも、
よく考えてみれば、
後継者問題で悩めるということは、
ある意味では成功の証でもあります。
”引き継げるものがある”
カリスマの苦悩は、
誇りでもあると私は思うのです。
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