半ちゃんラーメンの意味、知ってますか?

B!

昨日のブログに続き、
ラーメン店「幸楽苑」の話題です。

 

幸楽苑には、

かつて、

人気メニューがありました。

 

それが、

”半ちゃんラーメン”

です。

 

中華そばに、
ミニチャーハンを付けたセットで、
1977年(昭和52年)に商品化。

 

当時、このセットは画期的で、
それまで閑古鳥が鳴いていたお店が、

あっという間に
行列ができる人気店になったそうです。

 

ところで…、

 

この、

”半ちゃんラーメン”

どういう意味だと思いますか?

 

私は…、

半分のチャーハン、

つまり、

半ちゃん(ミニチャーハン)が
付いているという意味だと思っていたのですが、
そうじゃないんです!

 

これは、

週一ぐらいで来店していた
あるお客さんの言葉がきっかけで
生まれた名前なんですね。

 

どういうことか?

 

ある日、

そのお客さんが、
麻雀を楽しんだ後、
小腹をすかしてやってきました。

 

そして、

いつも注文するチャーハンではなく、
こう注文したのです。

 

「麻雀を半荘(ハンチャン)やってきた。
疲れたので、チャーハンも半チャンで!」

 

※半荘というのは、麻雀用語のひとつで、
スポーツに例えると、1試合の半分をやるということ。
麻雀をやる人にはお馴染の言葉だと思いますが、
要するに半分ということです。

 

チャーハンが半分で半チャン…、

この語呂の良さにピンと来たことで
商品名に採用。

”半ちゃんラーメン”は、
商標登録もされているそうです。

 

いや~、

まさか、

麻雀の半荘が元だったとは…、

意外でした。

 

で、

大切なのはここから。

 

”半ちゃんラーメン”は、
商標登録をするほどの人気メニューだったわけですが、
いまはありません。

 

それはなぜか?

 

幸楽苑会長の新井田伝さんは、
次のように答えています。

 

「売れている商品をあえて外すのも、長く経営するには必要なこと。
人気メニューにあぐらをかいていては企業は成長しない」

 

これには賛否両論あると思いますが、

ひとつ言えることは、
商品には、
ライフサイクルがあるということです。

 

導入期

成長期

成熟期

衰退期

 

いま、
自分の商品が
ライフサイクルのどの段階にあるのか?

 

これを見極める力が
企業経営には不可欠ということです。

 

おそらくですが、

”半ちゃんラーメン”は、

時を経て…、

衰退期に入っていたのだと思います。

 

成長期や成熟期では
まず止めないですよね。

 

ということで、

商品には必ずライフサイクルがあります。

永遠に売れ続ける商品というのは、
滅多に生まれるものではありません。

 

だから、

適切なタイミングで改良したり、

あるいは、

撤退したり、

その商品の将来を
判断していかなければなりません。

 

そのときに重要なことは、

商品別の売上、

部門別の売上、

地域別の売上、

これらの情報があることです。

 

これらの情報がなければ、
ライフサイクルのどこにいるのかの判断はできませんよね。

 

そして、
何より大切なことは、

これらの情報は、

”最初から分けておくこと”

です。

 

後から分けようと思うと…、

それはもう大変です。

 

最初の会計処理の段階から、

勘定科目(会計処理をするときの名前のこと)を分けたり、

補助科目(勘定科目の明細のこと)を付けたり、

部門コードを付けたり、

最初から分けておくのです。

 

このためには、

”どんな情報を知りたいのか?”

社長が、
最初の段階で明確にする必要があります。

 

後出しジャンケンで、

「A商品の資料が欲しい」

なんて言われると…、

 

準備していない経理は大混乱になります。

 

ということで、

会社経営は、今年の流行語でいえば、

”ONE TEAM”

お互いが協力することで、
良い経営が出来るのです。

 

”社長が欲しい情報がパッと出てくる”

これが、

うまくいっている企業の
ひとつのサインなんですよね。

 

 

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