「ほとんどの権限は、新社長に渡される」
イオンが、
23年ぶりの社長交代を発表しました。
イオンといえば、
かつては、総合スーパーのイメージでしたが、
いまでは、商業施設イオンモールのイメージが
強いですよね。
イオングループの、
2019年2月期決算の売上高は、
約8兆5千億円。
店舗数も2万1千店ということで、
まさに巨大企業ですよね。
そんな巨大企業を引っ張る”現社長”は、
創業家出身の岡田元也さん。
そして、
”新社長”に指名されたのは、
吉田昭夫さん。
創業家出身ではありません。
岡田さんは、
社長交代の記者会見で、
次のように答えています。
記者:
「なぜ、このタイミングで社長交代を決めた?」
岡田さん:
「具体的には19年の年初には議論に入っていた。
タイミングに意味はない。
善は急げで、決まれば出来るだけ早く
交代した方が良いと思っていた。
(社長在任が)長くなったのは恥じ入るばかり。
イオンの成長スピードが落ちており、
新しい成長モードに切り替わらなければならない」
と言っているのですが…、
冒頭の言葉、
「ほとんどの権限は、新社長に渡される」
岡田さんは、
代表権のある会長に就いて、
長期戦略を担うらしいのです。
う~ん…、
矛盾を感じるのは私だけでしょうか?
長期政権で成長スピードが落ちてきているから
社長を交代するわけですが、
”代表権を持つ会長”となり、
しかも、
”長期戦略”を担う…。
新社長の吉田さんは、
やりづらいだろうなぁ~と
勝手ながら思います。
この裏には何があるのか?
このヒントになることも、
記者会見では答えています。
記者:
「岡田さんの長男が、イオン社内にいますが、
将来、世襲させる予定は?」
岡田さん:
「本人がどういう風にやるかもわからないので、
答えられない」
つまり…、
新社長の吉田さんは、
”中継ぎ”
ということなのかもしれませんね。
もちろん、
私の勝手な想像ですが…。
まぁ、
この問題は難しいですよね。
”創業家でつないでいく”
というのも、
ひとつの考え方ですし、
”能力でつないでいく”
というのも、
ひとつの考え方。
どちらも正解です。
ただ…、
新社長の吉田さんは、
ちょっとやりづらそうだなぁ…
と思うわけです。
私自身は、
後継者に譲るのであれば、
”全権を委譲する”
のがいいと思っています。
後継者がやり易い環境を整えてあげるのも
先代の役割のひとつだと思うのです。
まぁ、
イオンほどの巨大企業になると、
株主の意向もあるので
難しい面もありますけどね…。
ということで、
今後のイオンの動きに注目してみましょう。
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