伊藤忠商事が、
今年の4月1日から
企業理念を改定することを発表しました。
これまでの
”豊かさを担う責任”
から、
”三方よし”
への改定。
”三方よし”
というのは、
近江商人の経営哲学ですよね。
売り手よし、
買い手よし、
世間よし、
地域社会、地域経済に貢献することで、
初めて経済活動が許される。
売り手と買い手だけが得をするビジネスではいけない、
ということですよね。
まぁ…、
いま流行りの
「SDGs」
エスディージーズ(持続可能な開発目標)に
乗っかった感じもありますが、
”三方よし”
は、ビジネスの基本でもあるわけです。
今回の理念改定は、
伊藤忠商事にとっては28年ぶりとのことですが、
重要なのはこれから。
”どれだけ社員に浸透させられるか?”
言うまでもなく、ここが重要なんです。
誤解を恐れずに言えば、
多くの会社では
経営理念や企業理念、
ミッションやビジョンは、
つくっただけで終わってしまいます。
試しに聞いてみてください。
「あなたの会社の経営理念は?」
答えられる人が
少ないのが現実だと思います。
では、
なぜ理念は浸透させなければならないのか?
いろいろな答えがあると思いますが、
私が思うのは、
”強い会社にするため”
理念が浸透し、
理念に従って行動している会社は、
間違いなく強いのです。
ちょっと考えてみましょう。
「一番強い組織って、どんな組織ですか?」
これも、
いろいろな答えが出ると思いますが、
私が思うのは…、
”宗教団体”
です。
起業した会社が
3年後に残っている確率は
約50%といわれていますが、
宗教団体の場合は、
何百年・何千年と続いているものがあります。
しかも、
企業では、
給料を払って働いてもらいますが、
宗教団体は逆。
寄附を払ってでも関わりたい人が
集まってくるわけです。
この差は何なのか?
この差が、
理念浸透の差だと思うのです。
宗教では、
信者の人に、
”信念”
を与えています。
言い方を変えれば、
”考え方”
ですよね。
宗教団体の例からも、
”正しい考え方”
があれば、
人はついてくるのです。
企業が好調のときは、
理念が浸透していなくても
給料さえ払っていれば
人はついてきます。
しかし、
それでは、
会社が傾いてきたときに、
蜘蛛の子を散らすように
去っていくだけです。
会社が辛い時期になっても
踏ん張って働いてもらうためには、
理念が必要なんです。
理念もなく、
私利私欲の社長だったら、
誰も踏ん張って働いてくれません。
ということで、
企業には、
いいときもあれば、悪いときもあります。
いいときは、
人はお金についてきますが、
お金が払えなくなった悪いときに、
どれだけの人がついてきてくれるのか?
私の持論は、
”人は幸せについてくる”
お金の幸せだけでなく、
働く喜び、働きがいを与えることが
重要だと思うのです。
お金だけの幸せしか与えられない会社は
やっぱり弱いです。
”理念をつくり、浸透させること”
正確にいうと、
”正しい理念をつくり、浸透させること”
これが、
強い会社には必要だと思うのです。
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