多角化のツボ。

メガネ店「JINS」を運営する
ジンズホールディングス傘下の「Think Lab」が、
個人用仕事スペースの展開を拡大するとのこと。

 

働き方改革もあり、
テレワークなど、
通常の職場以外で仕事をやる場面も
増えてきていますよね。

 

専用アプリを使ってブースを予約するシステムで、
15分250円(税別)

ちょっとしたスキマ時間での利用もしやすい
お手頃価格ですよね。

 

カフェで仕事をするという選択肢もありますが、
それなりの値段になるというのと、

”周りにどんな人がいるのか”

この、

運にも左右されますよね。

 

集中したいときに、
おしゃべり大好きグループが近くにいると…、

なかなか集中できなかったりします。

 

その点、

「Think Lab」の個人用仕事スペースは
集中スイッチが入るように
様々な工夫がされているので
安心して使えそうです。

 

たとえば、

視界の10~15%に緑があると
集中力が高まるというデータを活用し、
ブース内には植物を配置する。

 

全国各地で録音した水流音や
鳥の鳴き声を流す。

 

昼間と夕方で照明を変えて
体内時計を整える。

 

机の高さは3種類用意してあり、
目的や気分によって
使い分けができる。

 

などの工夫がされています。

 

ところで、

なぜ、

メガネ店を運営する「JINS」グループが
個人用仕事スペース事業を
行っているのか?

 

いわゆる、

”多角化”

をしているわけですが、

多角化には、

「なぜ、この事業をやるのか?」

ここをしっかり考えることが
重要なんですよね。

 

今回の「JINS」の例でいうと、

多角化の元は…、

 

 

実は…、

 

 

”メガネ”

なんです。

 

メガネと、

個人用仕事スペース、

 

一見、

何の関係もないように見えますよね。

 

これは、

どういうことかというと、

ジンズホールディングスが開発した
センサー付きメガネ「ジンズ・ミーム」を
使った研究の成果なんです。

 

人が集中力を高めるには
23分かかるといわれています。

 

しかし、

「ジンズ・ミーム」で観察すると、

職場では、
平均11分に1回の頻度で

話しかけられたり、
メールが届いたりするので、

集中するのが難しい環境である、
ということが分かったのです。

 

そこで、

集中するための個人用仕事スペース事業に進出。

 

つまり、

”本業から発展している”

ということなんです。

 

多角化というと、
言葉のイメージからか、

”まったく別の事業をする”

と思っている人が
意外と多いのですが、

これは、
失敗するパターンのひとつです。

 

まったく別の事業というのは、
ゼロからの出発。

失敗するリスクが高いのは
ある意味、当然ですよね。

 

それよりは、

”本業から発展させた多角化”

この発想で考えてみましょう。

 

多角化は大事なことでもあるのですが、
同時にリスクでもあるのです。

本業が危うくなるような多角化には
手を出してはいけません!

 

 

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