カー用品専門店「イエローハット」の
業績が好調です。
売上高で業界1位「オートバックス」の
約2倍の営業利益率(6.9%)を達成しています。
いまは好調の「イエローハット」ですが、
2008年3月期決算では、
約34億円の赤字を出し、
経営危機に陥ったときがありました。
そこから見事な回復を果たしたわけですが、
その原因は何だと思いますか?
若者の車離れが進み、
カー用品の需要は先細りが予想されています。
昨今のあおり運転問題で、
ドライブレコーダーの需要は増えていますが、
これも一時的なもの。
頻繁に買い替えるものではないため、
継続的な発展にはつながりにくいですよね。
決して未来が明るいわけではない
カー用品販売ですが、
復活の要因は何だと思いますか?
いろいろな答えが出てきたと思いますが、
要因のひとつは、
”不採算事業の縮小・撤退”
なんです。
この答えは…、
「イエローハット」のことをよく知らないと
出て来ない答えかもしれませんね(汗)
実は、
「イエローハット」は、
本業は、
カー用品販売ですが、
海外展開、
ホームセンター事業、
車両販売事業、
介護事業、
などなど、
ご多分に漏れず、
多角化を行っていたんですね。
多角化で手を広げれば、
その分、力は分散する…。
しかも、
本業とは違う分野に進出してしまうと、
より本業が疎かになる…。
結果として、
当たり前のように
うまくいってなかったんですね。
そこで、
不採算事業の縮小・撤退を行い、
力の分散を止めたのです。
その代わりに行ったのが、
”消耗品の販売”
タイヤやオイルなど、
必ず買い替え時期が来る消耗品の積極販売に
力を入れたんですね。
それと同時に、
利益率の高い
タイヤの取付サービスや、
洗車やワックス、
ボディーコーティングなどの
カーリフレッシュサービスなどにも
力を入れました。
定期的な需要という点では、
車検事業にも力を入れ、
毎年10~20%近く、
売上が伸びているようです。
車検時には、
ワイパーブレードやバッテリー交換なども提案し、
物販につなげる好循環をつくることにも成功しました。
ということで、
言葉を選ばずに言えば、
復活の要因は、
”地味な活動を徹底した”
ということですよね。
何かカッコイイ、派手なことをするのではなく、
原点に戻り、
”消耗品の販売を徹底する”
地味な活動をコツコツ積み重ねる。
これが出来る企業は、
やっぱり強いですよね。
私たちは時として、
”一発逆転ホームラン”
を狙いにいってしまいます。
そうではなく、
小さなヒットを積み重ねる。
時にはバントをしながらも、
コツコツと塁を進める。
これが出来るかどうかが、
とても大切です。
でも…、
言うのは簡単、やるのは難しい…。
一足飛びに結果を求めてしまい、
よりひどいことになってしまう…、
そんな話も
珍しくありません。
”ピンチのときほど、地味な行動”
「イエローハット」業績好調のニュースから、
改めて、そんなことを思いました。
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