JAL(日本航空)が破綻したのが
いまから約10年前。
驚きとともに、
「やっぱりな…」
そんな印象を受けました。
なぜかというと、
JALを利用したときに感じる
”違和感…”
何だか偉そうというか…、
お客さま目線になっていないというか…、
そんなことを感じていたからです。
そんなJALを救ったのは、
京セラの創業者である稲盛和夫さんでした。
稲盛さんも、
JALが嫌いだったらしいのですが、
JALが破綻して
ANA(全日空)の1社独占状態になったら…、
それはそれで、
消費者にとっていいことにはならない。
そんな思いから、
JAL再建の手助けをしたそうです。
その再建で行ったのが、
徹底的なコスト意識・コスト管理とともに、
”フィロソフィ”
京セラで培ってきた
経営哲学・人間哲学です。
”心を高める”
”より良い仕事をする”
”正しい判断をする”
”新しいことを成し遂げる”
”困難に打ち勝つ”
こららについての
稲盛さんの考え方を徹底的に教え込んだわけです。
その結果、
わずか2年7ヶ月で再上場。
見事なV字回復を果たしたのですが…、
いま、
その「稲盛流」が風化してきているらしいのです。
”喉元過ぎれば熱さを忘れる”
ではありませんが、
破綻した原因も忘れ、
また偉そうな社風が復活してきているというのです。
まぁ…、
10年も経てば、
人も入れ替わりますからね。
破綻を経験した人もいれば、
経験していない人もいる。
経験していない人ならともかく、
経験している人でさえ…、
勘違いしてきているとの話も聞こえてきています。
つまり、
良くも悪くも、
”人間は忘れる生き物”
ということですね。
JALは、
いまでもフィロソフィの勉強会を開いているそうですが、
年々参加者は減っているそうです。
2019年3月期の決算では、
売上高・約1兆5千億円。
営業利益・約1,800億円。
2年連続での増収増益となり、
”もう大丈夫”
破綻前に戻った。
そんな安心感からか、
社風まで、
破綻前に戻ってしまったのかもしれません…。
ということで、
企業の経営理念やビジョン、ミッションなど、
目指すべき方向性や、
正しい考え方については
事あるごとに話していかないとダメですね。
一年に一回、
事業年度のスタートや、
事業年度の終わりに
ちょろっと話すだけでは、
当たり前ですが、浸透しません。
JALのような大企業には
優秀な人材が集まっていると思いますが、
それでも…、
残念ながら、忘れるのです。
スポーツが反復練習で伸びるように、
正しい考え方も反復練習が大切です。
しつこいぐらいに繰り返しましょう!
あっ、
そうそう、
ちなみに私は…、
いまのところ、ANA派です。
あくまで、
”いまのところ”ですよ!
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