脱・楽観主義で考えるべきこと。

B!

まだまだ先が見えない
新型コロナウイルス肺炎。

 

私のお客さまのビジネスにも
影響が出始めていて、

連日、各お客さまと
今後の対策を話し合っています。

 

こういう異常事態のときには、

本当に

”何が起きるか分かりません”

 

「大丈夫、きっと何とかなるさ!」

そんな楽観主義的な思考も大切ですが、

資金に対しては、
それではいけません。

 

なぜなら、
これまで何度も言っているように、

”会社はお金がなくなったときに
倒産するから”

です。

 

だから、

資金に対しては、

”脱・楽観主義”

つまり、

”悲観主義”
ぐらいでないとダメです。

 

たとえば、

「この先3ヶ月、
売上がなくなったとして、
いまの現預金で何ヶ月持つ?」 

こんな思考を持って動くということです。

 

そして、

もし、

数ヶ月先には危険な状態になりそうなら
早めに動きましょう。

 

融資の申し込みはもちろんですが、
決まっている支払いを精査する必要があります。

大切なことは、

”いま、現預金を持っていること”

だからです。

 

一度払ってしまったものは、
基本的には返ってきません。

払うことで、
手許資金が異常に薄くなるのは
避けなければならないのです。

 

そのために、
まずやるべきことは、

”役員報酬の支払いを遅らせること”

自分はしっかり給料を貰っておいて、
その他の支払いで何とかしようなんて…、

 

それは、
虫が良すぎますよね。

 

ということで、

まずは役員報酬の支払いを遅らせる。

それでもなお、
危険な状態が予想されるときに、

はじめて、
その他の支払いに手を付けるのです。

 

支払先と交渉して、

サイトを延ばしてもらう。

分割払いにしてもらう。

など交渉します。

 

ただし!

忘れてはいけないのは、
支払先にとっても、

”異常事態であることに変わりはない”

ということですね。

 

一方的な要求、
無理難題を押し付けるのは厳禁です。

 

また、

交渉については、

当たり前ですが、
社長がやります。

担当者レベルでは、交渉は無理です。

 

社長自身が、
先の見通しも含め、
誠心誠意説明することで、
交渉になるのです。

 

担当者を呼んで、

「こうやって説明してきて」

そんな指示を出すだけでは…、

 

うまくいかなのは分かりますよね。

 

誰だって頭を下げるのは嫌です。

それを担当者にやらせずに、
指揮官先頭で社長自ら行うところが
重要なんです。

 

そして、

相手が譲歩してくれた場合には、

その条件は、

”必ず守ること”

です。

 

譲歩してもらったのに、
その条件も守れなかったら…、

 

言うまでもく、

信頼失墜で、関係は終わります。

 

ということで、

悲観主義的な思考で、
現預金のチェックをしてみましょう。

 

そのうえで、

危険な状態が予想されるのであれば、
いますぐ動くことです。

 

たまに…、

資金繰り表をつくったうえで、

「今月末は、ギリギリ何とかなりそうです!」

なんて言う人がいますが、
これは危険ですね。

 

繰り返しになりますが、

”誰にとっても異常事態なんです”

売上先が、予定通り、
きちんと入金してくれる保証はどこにもない。

これを忘れてはいけません。

 

つまり、

ギリギリではダメなんです。

 

「もし、この売上先が入金してくれなかったら…」

そこまで考えないと、ダメです。

必ず期限を守ってくれるわけではありません。
ついうっかり忘れることもあるのです。

 

これから月末の支払いを迎えるにあたり、
悲観主義的な思考で現預金をチェックしてみてください。

 

一番ダメなのは、

”何も連絡しないで、
勝手に支払いを遅らせることです”

相手が、その入金をあてにしていたら…、

 

取り返しのつかないことになる可能性もあるのです。

 

 

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