ライバル店を潰す方法。

B!

”送料込み”で

公正取引委員会、

そして、

ショップオーナーとの
対立が続いている楽天。

 

そんな楽天が、

2020年4月中に、
携帯電話事業に本格参入します。

 

日本の携帯電話事業は、

NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンク

この大手3社の独占状態といっても過言ではありません。

 

大手3社が圧倒的に強い携帯電話事業に
楽天の三木谷浩史会長兼社長は

あえて、
チャレンジするわけですが、

その戦略は…、

 

 

 

”低価格戦略”

データ通信大容量タイプで月額2,980円。
大手3社の半額以下の水準で顧客を奪う戦略に出ました。

 

まぁ…、

昔からある戦略といえば、戦略ですけどね…。

 

その昔、

修行していた会計事務所で
こんな話を聞いたことがあります。

 

美容室業界は、
競争が激しい業界のひとつとして知られています。

一歩街に出れば…、

美容室は簡単に見つかりますよね。

 

そんな競争の激しい美容室業界で、

ライバル店を潰してくれる
いやゆる、”壊し屋”がいるというのです。

 

その壊し屋の戦略は、
潰してほしい美容室の依頼があったら、

”その店の隣に美容室をオープンする”

というもの。

 

そして、

圧倒的低価格で顧客を奪う。

なんとも…、

 

 

単純な戦略ですが、
確実に潰せるらしいのです。

ホントかウソかは分かりませんが…、

そんな話を聞いたことがあります。

 

つまり、

ライバルを潰すには、
低価格戦略は有効ではあるのです。

 

楽天に話を戻しましょう。

 

楽天の場合は、

携帯電話、

まぁ、スマホですね。

 

スマホのような
操作性が要求されるものは、

一般的に、

”スイッチングコストが高い”

といわれています。

 

スイッチングコストというのは、
切り替えに伴うコストのことで、

このコストは実際のコストだけでなく、
心理的なコストも含まれます。

 

心理的なコストとしては、

”めんどくさい”

せっかく操作に慣れたのに、
新しいスマホに切り替えて、
また一から覚えるのがめんどう…。

 

このコストって、
意外と高くないですか?

 

私自身は、
めんどくさがり屋なので…(汗)、

とても高いです。

 

だから、

このスイッチングコストを超えるだけの
メリットがないと、
人間は、なかなか切り替えないわけです。

 

そこで、

楽天が考えたメリットが、
月額2,980円という低価格。

「大手3社の半額以下なら…、ちょっと検討してみるか…」

そんな人たちを取り込む戦略です。

 

ですが、

これは、

”諸刃の剣”

 

大手3社が、
低価格に参戦してきたら、
楽天に勝ち目はありません。

 

まぁ、

あの三木谷さんですからね。

このリスクは十分に考えたうえでの
携帯電話事業参入だとは思いますが、

個人的には、
なかなかハイリスクだなぁ…、

そんな風に思っています。

 

あとは…、

仮に低価格戦略が功を奏し、
顧客獲得に成功したら…、

 

 

楽天は、
通信料金を値上げする可能性もあるな…、

なんて
勝手に思っています。

 

楽天は、

楽天市場への出店料についても、
新料金体系という名で、
一律に値上げした過去がありますからね…。

 

あっ、

もちろん、値上げが悪いわけではありませんよ。
念のため…。

 

ということで、

楽天の挑戦に注目です。

 

それと同時に、

大手3社の動きにも注目です。

 

大手3社が低価格に参戦したとき、

それは、

楽天の終わりの始まり…、

 

ビジネスは、市場における他社との競争なんです。

 

 

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