ラグビーW杯のスポンサー企業、覚えてますか?

2020年3月8日の日経新聞朝刊に
とても興味深い記事がありました。

 

「スポーツ協賛、効果のほどは?」

スポーツのスポンサー企業は、
どれぐらい満足しているのか?

という記事です。

 

調査会社ニールセンスポーツジャパンが
調べたところ、

満足度が高かった点は…、

 

 

「社会的責任・地域貢献ができた」

ということ。

 

一方、

満足度が低かった点は…、

 

 

「顧客との関係性構築」

「自社のイメージ構築・改善」

「商品の認知度向上」

これらの効果を
十分に感じることが出来ていないようです。

 

そもそも論として…、

 

スポンサー企業が、
スポーツのスポンサーをするホンネは…、

 

企業のイメージアップだったり、

商品の認知度を高めることだったり、

 

つまり、

今回の調査で満足度が低かった点を狙って、
多額の資金を投資しているはずですよね。

 

でも、

その、そもそもの効果が得られないとなったら、
今後、スポーツのスポンサーは確実に減ります。

スポンサーが減れば、
私たちはスポーツを楽しむことが出来なくなってしまいます。

 

では、

なぜ、スポンサーの効果が得られないのでしょうか?

ニールセンスポーツジャパンは、
その原因も追究しています。

その原因は…、

 

 

”アクティベーション”

活発にする、促進する、活性化する、
といったことですが、

この場合は、

スポンサーになったことで得られた権利を使って、
PRやキャンペーン活動を行うことです。

 

この「アクティベーション」にかける費用が、

日本は、協賛金の4割ぐらいなのに対し、

海外は、協賛金の2.2倍!

 

つまり、

日本でスポンサーの効果が得られないのは、
スポンサーになったことで満足してしまっている。

スポンサーになったことを利用して、
広告宣伝活動をしていない、

ということなんですね。

 

このことは、
本の出版と似ています。

 

著者は、
本を書くことの10倍、
本を売る努力をしなければならない。

そう言った著者がいましたが、
これは大切な考え方だと思うのです。

 

著者の中には、

本を書いたら売れる、
本を書いたら有名になれる、

なんて思っている人がいますが、
そんなことはありません。

 

いまは、
1日に約200タイトル、
新刊が発売されているそうです。

 

でも…、

考えてみてください。

本屋さんの大きさは、変わらないですよね。

 

つまり、

ほとんどの本は、

”出版しても本屋に並ばない”

という現実があるのです。

 

本屋に並ばなければ、
売れるはずがない。

 

マーケティングの大原則である

”知らないものは買えない”

からです。

 

だから、

売る努力をしなければならない。

 

スポンサー企業も同じ。

スポンサーになったら終わり、

ではなく、

スポンサーになったことを活かして
広告宣伝をしなければならない。

 

本を書くことも、
スポンサーになることも、

終わりではなく、
始まりなんですよね。

 

このことは、
すべてに対して当てはまります。

終わりではなく、
”始まり”

 

そう考えることで、
その先の広がり方が違ってくると思うのです。

考え方って、
ホント、大切ですよね。

 

ちなみに、
昨年のラグビーW杯のスポンサー企業には、

三菱地所や、
リポビタンDの大正製薬、
TOTO、
Canon、

などがありましたが…、

 

ひとつでも覚えてましたか?

 

 

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