社長室、ありますか?

いまは、
どこに行っても話題はひとつ、

”新型コロナウイルス”

ですよね。

 

経済の影響は、
本当に大きくて、
私自身も、かなり心配しています。

 

しかも、

その心配は、
私の趣味にまで及んでいるのです…。

 

私の趣味は、
モータースポーツ観戦。

特にF1ファンなのですが、
F1に参戦しているホンダの動きが、
とても気になるのです。

 

これまでのホンダは、
経済危機・経営危機を迎えると…、

 

 

 

”F1撤退”

1992年は、販売不振による経営危機で撤退。

2008年は、リーマンショックで撤退。

 

どんな状況になっても、
ず~っと参戦し続けている
イタリアのフェラーリとは違うのです。

 

ということで、

ホンダの動きが気になるわけですが、
ホンダは、この4月に、

”初の社長室” 

をつくったようです。

 

これまでのホンダは、
創業者である本田宗一郎さんがつくった

”ワイガヤ文化”

 

大勢でワイワイガヤガヤ、
みんなで意見をぶつけ合うスタイルのことで、
いくつかの机が並ぶ大部屋が
社長の仕事部屋だったわけです。

 

それが、
ここにきて、”初の社長室”

なぜなのか?

 

その理由のひとつが、
2019年夏発売の軽自動車
「N-WGN」を巡るトラブル。

 

部品で不具合が発生し、
発売直後に生産停止…。

不具合の原因は、
本社と開発の意見の対立らしいのですが、

その詳細が、
現社長である八郷氏まで届いていなかったのです。

 

どうやら、

”情報量の不満”

これが八郷社長にはあったようなんですね。

 

一見すると、
ワイガヤ文化は、情報の行き来も多そうですが、

そこには、

”和気あいあい”

というリスクも潜んでいるわけです。

 

社長との距離が近ければ、

「この情報は、社長は知っているだろう」

「私が言わなくても、誰かが言っているだろう」

そんな思い込みや、

 

悪い意味で、

”社長が怖くない”

緊張感もなくなってくるわけです。

 

そこで、

八郷社長は、初の社長室を設け、
情報の吸い上げ、戦略参謀となるブレーンを
周りに置くことにしたのです。

 

ですが…、

 

 

これは諸刃の剣でもあります。

社員からは、

「密室政治になる」

早くも、
そんな声も聞こえているようです。

 

ということで、

この、”初の社長室”が

吉と出るか、凶と出るか、

 

そして…、

 

凶と出た場合には、
F1撤退もあり得るな…。

 

まぁ、
それは仕方ないとして、

”社長との距離感”

これは、
本当に難しい問題です。

 

遠すぎてもいけないし、

近すぎてもいけない。

 

とはいえ、

確実にいえることがあります。

 

それは、

いずれにしても、

社長は、社員から

”尊敬されなければならない”

ということ。

 

尊敬できない社長では、
そもそも論として、
組織はつくれないのです。

 

 

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