正しい中長期計画。

ゴーンショックから
まだまだ立ち直れない日産が
中長期計画を発表しました。

 

その中長期計画とは…、

 

 

 

"3年間ゼロ成長計画"

今後3年間は、
現状維持を目指すことを
選択したわけですね。

 

通常の中長期計画では、

"明るい未来"

を思い描くものです。

 

しかし、

日産の場合は、
もともと販売不振だったうえに、
この新型コロナウイルス…。

 

無理やり明るい未来を描いたところで
絵に描いた餅。

 

「絶対無理でしょ…、現実を見ろよ!」

そんな空気感が漂い、
従業員・株主から
総スカンを食らう可能性があります。

 

ということで、

現状維持のゼロ成長計画を
選択したわけですが、

具体的には、
2019年度の販売台数・約500万台が
基準となります。

 

しかし、

日産が持つ生産能力は
約700万台。

 

ということは、

現状維持の500万台が達成できたとしても、
200万台の操業度差異が
発生するということですね。

 

そうなると、

始まるのは…、

 

 

 

"リストラ"

3年間は、200万台分の設備過剰ですから、
このまま設備を遊ばせておくのは
もったいない。

 

工場等の設備が処分されれば、
当然ながら、
そこで働く人たちは必要なくなってしまう…、

 

つまり、

"現状維持は衰退の始まり"

現状を維持するだけでは、
確実に先細りするということです。

 

ということで、

中小企業の場合は、

"現状維持のゼロ成長計画"

これを立てるときには
十分に注意してください。

 

資金力が豊富な上場企業であれば
耐えられることも、

中小企業では難しい場面も
多々出てくると思います。

 

新型コロナウイルスによる
先が見えない経済環境の中では、
明るい未来の中長期計画を立てるのは
難しいかもしれません。

 

それでも、

考えに、考え抜いて、
ひとつでも明るい何かを見つけること。

これが本当に大切だと思うのです。

 

"現状維持は衰退の始まり"

忘れないようにしましょう。

 

 

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