ここ最近、
新聞に必ず載っている話題のひとつが、
”中小企業の資金繰り支援”
緊急融資や助成金、補助金の動向が
誌面を賑わせています。
資金繰り問題は、
”待ったなし”
多くの中小企業経営者は、
ぐっすり眠れる夜は少ないでしょう。
もちろん、
私もそのひとりです。
税理士という職業柄、
よく聞かれることのひとつに、
「資金繰りって、どの程度やっておけばいいんですか?」
というのがあります。
半年間や一年間の資金繰り表をつくって、
資金がショートするのはいつなのか?
そんなイメージで
資金繰りをやっている経営者が多いと思うのですが、
私の考える資金繰りの定義は、
”資金繰りのことを
考えなくてもいい状態をつくる”
ということです。
誤解を恐れずに言えば、
”資金繰り表なんていらない!”
そんな状態をつくるということです。
つまり、
”手元流動性を高める”
ということ。
手元流動性というのは、
現金そのものと、
すぐに現金化できる資産のことです。
今回のコロナショックの前までは、
”資金がボトムのときでも、
月商の2ヶ月分が残っている状態”
これを目指しましょうとお伝えしていました。
資金がボトム…、
多くの企業では、給料日後だと思いますが、
その状態でも、
月商の2ヶ月分の現預金を持つ。
月商100万円の企業であれば、
給料日後でも、200万円の現預金がある。
この状態であれば、
資金繰りを気にする必要はなく、
経営に集中できるのです。
ですが…、
今回のコロナショックで、
この基準を引き上げなければならないと
考えています。
中小企業の場合は、
月商2ヶ月分のキャッシュでも、
貯めるのは大変です。
私がお客さまにアドバイスするときにも、
「2ヶ月分…、それは無理ですよ~」
そんな反応が多いのですが、
それでも愚直に実践し、
2ヶ月分を貯めていた企業からは、
「いや~、頑張って貯めておいて良かったです!」
コロナショックのいま、
感謝の言葉も頂きました。
しかし、
それでも、資金繰りは厳しい。
コロナショックは特別とはいえ、
今後も同様のショックが起きる可能性は
ゼロではありません。
3ヶ月分、4か月分…、
2ヶ月超のキャッシュを貯める必要性を感じているのです。
「2ヶ月でも大変なのに…、そんなの無理でしょ…」
そう思うのも無理はないのですが、
そんな時に思い出してほしいのが、
元祖・経営の神様である松下幸之助さんと、
現代の経営の神様である稲盛和夫さんのエピソードです。
その当時、若い経営者であった稲盛和夫さんは、
松下幸之助さんの講演を聞きに行きました。
松下さんの経営理論のひとつが、「ダム経営」
ダムのように、
お金や人材、設備に余裕を持って経営をする、
ということですが、
その話を聞いた聴衆のひとりが、
松下さんに質問しました。
「あなたのような大企業なら、ダム経営ができるとおもいますが、
中小企業では難しい。どうしたらお金が貯まりますか?」
その質問に対する経営の神様の答えは…、
「ダムをつくろうと、強く思うことですな」
多くの聴衆は、その答えにガッカリしたそうですが、
現代の経営の神様である稲盛和夫さんだけは違ったのです。
「つくろうと思うことか…」
それからの稲盛さんは、
ダムをつくろうと常に意識して行動したそうです。
その結果が、
年商1兆円を超える京セラグループをつくり、
経営破たんしたJALを救ったわけですよね。
何が言いたいのかというと、
”無理と思ったら、無理になってしまう”
ということです。
まずは、
”できると思うこと”
「月商3ヶ月分のキャッシュを貯めるぞ!」
これを強く思うのです。
そうすることで、
目に入ってくるものが変わり、
行動が変わり、
結果が変わる。
バカにせず、まずはやってみましょう。
稲盛和夫さんという大成功例があることを
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