ショックのあとに…。 

トヨタ自動車が
定時株主総会を開き、

取締役の選任など
会社側が提案した議案のすべてが可決しました。

 

2020年3月期決算では、

純利益が、
前期比10%増の2兆761億円、

売上高は、
前期比1%減の29兆9,299億円、

 

3月決算なので、
コロナショックの影響は、
それほど大きくなかったかもしれませんが、

それでも、
キッチリ増益!

ホント、素晴らしいですよね。

 

コロナショックの影響を
もろに受ける

来期2021年3月期決算では、
世界販売台数が
前期比15%減を予測しています。
それでも…、

 

営業利益が、
前期比8割減の5,000億円の見込み。

8割減と大幅な減少ですが、

”黒字は死守する”

 

この背景にあるのは、

2008年9月の

”リーマンショック”

 

豊田章男社長は、

「リーマンショック直後より、
損益分岐点を下げたことが、
いまにつながっている」

という主旨のコメントをしています。

 

ちなみに、
損益分岐点というのは、

文字通り、

損失か?、利益か?

この分かれ道になる売上高のこと。

 

いわゆる、

”損益トントン”

ってやつですね。

 

トヨタ自動車では、
リーマンショック後に、
固定費削減に努めました。

 

固定費というのは、
売上があっても、なくても掛かるコストのことで、

固定費が増えれば、

その分、

損益分岐点の売上高は必要になるため、
固定費削減を行ったんですね。

 

つまり、

大切なことは、

”ショックのあと、どう動くか?”

ということです。

 

リーマンショックで経験したことを活かして、

”次に同じようなことが起きたときには、
揺らがない経営体質にする”

 

そう決意して、
実際に動けたかどうか?

 

当たり前ですが、

「あぁ…、リーマンショックで大変だったなぁ…」

それで終わらせてはいけないのです。

 

ということで、

今回のコロナショックも同じです。

”ショックのあと、どう動くか?”

自社の弱いところを認識して、
補強していく。

 

リーマンショックと、コロナショックでは、
ショックの質は違いますが、

今回のトヨタ自動車のように、
対策したことは必ず活かされる。

私はそう思っています。

 

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