コロナショックで大打撃を受けている
航空業界。
ANAホールディングスの
2020年4~6月期の
連結最終損益は、
”1088億円の赤字…”
特に国際線の落ち込みが深刻で、
本来、稼ぎ時であるはずの
8月の旅客数は、
前年同月比で、
”96%減!”
ワクチンが開発されるまでは、
この傾向は続きそうですよね。
ということで、
今後も売上の減少が予想されているわけですが、
前から言ってる通り、
”企業は赤字で倒産するのではなく、
お金がなくなったときに倒産する”
売上収入が期待できない以上、
それ以外で資金調達をしなければならないわけですが、
ANAでは借入れによる資金調達を行い、
手元資金を、
”約1兆円!”
にしました。
しかし…、
先ほども書いたように、
ワクチンが開発されるまでは、
急激な業績回復は
あまり期待できません。
1兆円あっても、
大企業の場合は、
安心できないのです。
では、
追加で借り入れを…、
そう思っても、
どんな大企業であっても
”借入枠”
これがあります。
ほぼ上限まで借りている
いまの状況では、
追加での借り入れは難しい…。
そこで、
”公募増資”
新たに
2,000億円規模の
増資を行うとのこと。
つまり、
新たに株主を募集するということですよね。
借入は、”他人資本”
必ず返す必要がありますが、
増資は、”自己資本”
返す必要がありません。
当然ながら、
他人資本の割合が増えれば増えるほど、
倒産確率は高くなるわけです。
ということで、
当面の資金繰りについては、
借入と増資で
何とかなりそうな感じですが、
大切なことは、
”根本的な解決になっていない”
ということ。
ビジネスですから、
売上がなければ
根本的な解決にはならないのです。
では、
ANAは
手をこまねているだけなのか?
もちろん、
そんなことはありません。
新たな取り組みとして、
”地方で「観光+就労」プラン”
をスタートアップ企業と組んで
展開しています。
地方に1週間宿泊するプランで
その間、
働きながら、観光する。
コロナ禍で
時間に余裕が出来た人も多いですからね。
都会から離れ、
密を避けて仕事をする、
しかも、
観光まで出来るプラン。
国際線が厳しい以上、
国内線に活路を見出すしかないわけです。
ということで、
今日のポイントは、
”お金の確保は、その場しのぎでしかない”
根本的な解決にはなっていない。
根本的な解決には
”売上が必要”
当たり前のことなんですが、
資金調達だけで
ホッとしてはダメです!!!
売上をつくって
はじめて一安心できるのです!!!
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