数字の見方を変えて、味方にする。

以前のブログでも書きましたが、

私は…、

 

どちらかというと、

ANA派です。

 

もうひとつの航空会社では、
あまりいい思いをしたことがないんですよね…。

 

まぁ、

でも、

それは破綻する前の話で、
破綻したあとは
変わったのかもしれませんが…。

 

そんなANAですが、

コロナ禍の影響が大きく、
2021年3月期の連結最終損益が、

”5,000億円の赤字予想”

 

2020年3月期が、
276億円の黒字ですから…、

 

業績は急降下…。

 

とはいえ、

いつも言っていることですが、

 

”企業は赤字で倒産するのではなく、
お金がなくなったときに倒産する”

 

ANAでは、
コロナ禍となり、
約1兆円の資金を確保しましたが、

 

ここに来て、

さらに4,000億円の
調達を検討しているようです。

 

ですが…、

いくら

ANAといえども…、

 

借入れでの調達は、
そろそろ限界かもしれませんね…。

 

というのは、

6月時点の
自己資本比率は、

”34%”

なんですよね。

 

自己資本比率というのは、
簡単にいえば、

”返さなくていいお金”

のこと。

 

一般的に考ると、

40%あれば
潰れにくいとされていますから、

まあまあの数字…、

そう言えないこともありません。

 

しかし、

数字というのは、

”期間比較”

これで見ることも
大切なんですよね。

 

数字は
最も客観的なものですが、

正しい見方をしないと、
味方にはなってくれないのです。

 

ということで、

 

3月時点の
自己資本比率を見てみると…、

 

 

”41%”

わずか3ヶ月で、
目に見えて悪化している…、

 

それだけ、
急激に借入れが増えている、

ということなんです。

 

借入れにより、
手元のお金を増やせば、
短期的には安全ですが、

 

借りたあとは、
当然ながら、

”返済が待っています”

 

つまり、

短期的には安全でも、
中長期的には、
安全とは限らない…、

 

このまま業績が回復せずに、
返済が厳しくなってくれば、
倒産が待っているのです。

 

ドラマ「半沢直樹」にも出てきましたが、

”貸すも親切、貸さぬも親切”

 

いまは
世の中の流れ的に
貸さないという選択肢はないと思いますが、

今後は…、

 

分かりません。

 

もちろん、

この話は、

どの企業にもいえることです。

 

だからこそ、

資金調達は

”お金に余裕があるときにこそ行う”

これが鉄則です。

 

苦しくなってきてから考え始めたら…、

もう遅いのです。

 

 

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