銀行借入の副産物。

家具販売の大塚家具は、
大塚久美子社長の
辞任を発表しました。

 

大塚家具といえば…、

 

”お家騒動”

 

高級路線を維持したい
父・勝久氏と、

 

幅広い客層を取り入れたい
娘・久美子氏、

 

この二人の確執が表面化し、
お家騒動として報道されてから
早6年。

 

経営権争いでは勝利した
久美子氏でしたが、
経営の立て直しには失敗…、

 

結果論ですが、

大塚家具は
ヤマダ電機のものとなってしまいました。

 

なんとも…、

寂しい結末ですよね…。

 

たらればの話ですが、

6年前に
親子げんかを仲裁してくれる
誰かがいたら…、

 

いったい

どうなっていたのか…?

 

そんなことを思います。

 

当時の大塚家具は、
550億円ぐらいの売上高がありました。

もちろん大企業ですよね。

 

しかしながら、

借入金が、

なんと…、

 

 

”ゼロ”

無借金経営だったんですね。

 

このことが、

お家騒動に大きく影響している、

 

そんなことを
師匠である小宮一慶さんから
教えて頂きました。

 

どういうことかというと、

銀行借入れがあった場合には、

 

その取引銀行の支店長や役員、

あるいは、

大塚家具ぐらい大きな企業であれば、
頭取が出てきて、

親子げんかを
仲裁することがあるんですね。

 

お金を貸している側からすれば、
親子げんかで業績が落ちて、
返済できなくなる…、

 

そんなことになったら
困るからです。

 

また、

お金を貸しているという立場ですから、
それなりの発言権もあります。

 

揉めている親子も、
聞く耳を持たざるを得ません。

 

大前提として、
無借金経営はいいことなんですが、

もし、

銀行借入があったなら…、

状況は変わっていたかもしれませんね。

 

ということで、

同族経営の場合は特にですが、

”第三者の目”

 

これがあるかないかは
経営上、
とても重要なことなんですよね。

 

その第三者は、
銀行である必要は
もちろんありません。

 

私のような税理士でもいいし、
社外取締役でもいい。

 

誰でもいいので、
客観的に見てくれる誰かを
持ちましょう。

 

私自身も、
修業していた会計事務所で、

”兄弟げんか”

でダメになってしまった会社がありました。

 

相続でもよく言われることですが、

”身内ほど揉める…”

 

最初のボタンを掛け違えると、
取り返しのつかないことになる…、

そんなケースが多いんですよね。

 

だからこそ、

第三者の目を持ち、

こじれるまえに
仲裁に入ってもらう。

 

身内だと、

ついつい、

”話せば分かる”

そんな思いが強くなりやすいんですよね…。

 

でも…、

”現実は逆です…”

 

親子げんか、兄弟げんかで

会社が人手に渡ったり、
最悪、潰れたりしたら…、

 

それは
誰も望んでいないことですよね。

 

信頼できる第三者、

これを持つことで
経営がより良くなることは間違いありません。

 

 

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