”KAM”
「Key Audit Matters」の略で、
いま、
会計の世界で注目されているものの
ひとつです。
KAMとは、どういうものなのか?
それは、
”監査上のポイントをまとめたもの”
です。
いつの時代も、
”企業がつくる財務諸表が正しいか否か?”
これが
問題のひとつになっています。
粉飾決算のニュースは
なかなか…、
なくならないですよね…。
企業の業績や、
財務内容を表す
損益計算書や
貸借対照表といった
財務諸表については、
当たり前ですが、
”企業がつくる”
株主などの投資家は、
それを信じて、
それを元にして、
判断するしかないわけです。
そこには、
いわゆる、
”情報の非対称性”
があるんですよね。
情報の非対称性とは、
簡単に言えば、
どちらか一方が
情報のすべてを握っている、
ということです。
財務諸表の場合は、
企業側が
すべての情報を握っている。
”数字は、最も客観的なもの”
100円は、
誰にとっても100円ですが、
その数字の持つ意味は
人それぞれ。
その数字が、
企業にとって
どれぐらいのインパクトがあるものなのか?
これは、
つくった企業にしかわからないんですよね。
そこで、
”KAM”の出番です。
その数字が
適正であるか否かのポイントを
分かりやすく
文章でまとめるわけです。
たとえば、
警備会社のALSOKは、
買収した介護事業に対する「のれん」
「のれん」とは、営業権のことで、
その企業の優位性を表したものですが、
”この評価をどのように行ったのか?”
これについて、
計算方法などを開示しています。
開示することで、
その数字に対する信頼性が増す。
言われてみれば
当たり前のことなんですが、
いままでは、
どちらかというと…、”逆”
オープンにせずに、
何とか乗り切りたい…、
そんな感じがあったような気がします。
特に、
悪いことは…ね…。
でも、
いまは
悪い情報こそ開示する。
あとから
発覚したときのダメージの方が
はるかに大きいですからね。
ということで、
KAMは、
2021年3月期決算から、
上場企業には義務付けとなります。
中小企業での義務付けは、
まだまだ先の話だと思いますが、
”分かりやすい財務諸表をつくる”
これは
いまからでもやるべきだと思います。
同業の税理士の中には、
分かりやすい財務諸表は
税務調査のときに不利、
ぐちゃぐちゃにして、
税務調査官を煙に巻く…、
なんて言っている人もいましたが、
それでは…、
何のための財務諸表なのか?
つくってる本人も、
あとから見返したときに、
まったく分からなくなってしまいます。
ということで、
いまの時代、
そして、
これからの時代は、
”積極的な開示がポイントになる”
隠すのは…、
逆効果になるでしょう。
あなたの会社の財務諸表は
分かりやすいですか?
つくった本人しか分からない、
あるいは…、
つくった本人も分からない…、
そんなことになってませんよね…?
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