強みと弱みを知るには?

”人を知る者は智、己を知る者は明なり”

 

これは「老子」の一説で、

 

他人のことを分かっているのは、賢いというレベル、

自分のことを分かっている者こそ、明哲(聰明で事理に通じていること)のレベル、

 

ということです。

 

他人のことは客観的に見ることが出来ても、
自分自身のことを客観的に見るのは、簡単ではありませんよね。

 

あの経営学のカリスマであるピーター・ドラッカーも、

 

「誰でも自らの強みについては、よく分かっていると思っている。
だが、大抵は間違っている。
分かっているのは、せいぜい弱みである。
それすらも間違っていることが多い」

 

と言っています。

 

よく分かっているようで、
よく分かっていない自分自身のこと…。

 

個人レベルでも、こうなのですから、
会社や組織のこととなると、
さらに分からない…、

そんな経営者や会社が多いのではないかと思います。

 

でも、

 

会社経営にとっては、

この”客観的に見る”というのは、

とても大切なことです。

 

客観的に見て、
自社の強みと弱みを分析する。

 

そして、
強みに投資して、伸ばしていく。

 

自社の強みも弱みも分からないまま、
経営戦略、経営計画を立てても、
あまり効果的でないのは、
容易に想像できますよね。

 

では、
自社の強みや弱みはどうすれば分かるのか?

 

この答えはひとつではありませんが、
重要なことは、

 

”じっくり考える時間を確保すること”

 

忙しい毎日の中で、
コマ切れ時間、
ちょっとしたスキマ時間を活用することも重要ですが、
短い時間で、ちょちょっと考えられることではありません。

 

「誰にも邪魔されずに、今日はじっくり考えるぞ!」

 

そんな時間を確保するべきです。

 

たとえば、
私のお客さまで考えてみると、
私とのコンサルの時間がそのひとつとなっています。

 

私のコンサルは、
基本的に月1回、朝~夕方ですが、
その1日は
”強制的に”
誰にも邪魔されずに、

じっくり考える時間を確保することができます。

 

現に、

「もちろん成果も大切ですが、
強制的に経営について考える時間をつくれることが、このコンサルの一番の効果」

と言ってくださるお客さまもいらっしゃいます。

 

忙しい毎日、

”重要だけど、緊急性がないこと”

は、どうしても後回しになってしまいがちです。

 

みなさんも、

自分自身について、

自社について、

何が強みで、何が弱みなのか?

じっくり考える時間をつくってみてください。

 

もうすぐ年末、
来年に向けての目標を考える時期でもあるので、
今が考えるベストタイミング!

ぜひやってみてくださいね。

 

もちろん、
私自身もじっくり考える時間をつくっています。

 

 

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