松井証券の松井道夫社長の記事を読みました。
松井社長は、
婿養子に入った2代目社長とのことで、
もともとは、
日本郵船に勤めていたそうです。
松井社長が日本郵船に勤めていたとき、
海運業界は不況の真っただ中。
一方の証券会社は絶好調で、
野村證券の経常利益は5,000億円!
あり得ない稼ぎ方をしていました。
「こんな商売は続くわけがない。今に罰が当たる」
そんな風に思っていたとのことですが、
証券会社を継ぐことになります。
1990年代初めごろから社長のような仕事をし、
1995年に社長就任。
予想通りバブルが弾け、
「ざまあみろ」
と思ったそうですが、
証券会社を継いだ今となっては他人事ではない。
そこから、
それまでの業務を全面的に見直します。
そして、
ひとつの大英断を下すのです。
それが、
”営業マンによる外交セールスの廃止”
当然ながら、
営業部隊は猛反発!
そんな中、
さらに、”コールセンターも廃止”
インターネット取引に特化しようと決めたのです。
この大英断に、
「もうついていけない」
と多くの社員が辞めていったそうです。
まぁ…、
そうれはそうですかね…。
今では当たり前のことも、
当時の人たちには理解できなかったのでしょう。
無理もありません。
しかし、
松井社長の読みは当たりました。
今では株取引も、ネットが当たり前になっていますよね。
では、
なぜ、松井社長は、いち早くネットに移行できたのか?
それが、”先を読む力”なんですよね。
松井社長は、
日本郵船時代に、海上運賃の自由化を経験しました。
自由化により、競争は激しくなる。
価格競争に陥りることを、身を持って経験していたんですね。
だから、
”いずれ、証券業界にも自由化の波が押し寄せる”
そう思って準備していたのです。
私たちは、
時として、区切って考えてしまいます。
”海運業界は、海運業界”
”証券業界は、証券業界”
まったく別物として考えてしまいがちですが、
松井社長は違ったんですね。
「海運業界に訪れたものは、いずれ、証券会社にも訪れるだろう…」
こう思えるかどうかです。
あまりに当たり前すぎて、
「そんなの思えるにきまってるでしょ!」
なんて声も聞こえてきそうですが、
実際にやるとなると意外と難しいものです。
事実として、倒産した証券会社もたくさんありましたよね。
ということで、
先を読む力をつけるひとつの方法は、
”応用力”
区切って考えるのではなく、
自分の業界に当てはめるとどうなる…?
という視点で考えられるかどうかです。
自分の業界だけでなく、
他の業界の動向にも注目していきましょう!
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