まずは、
ちょっとおらさい。
あるお笑い芸人の申告漏れが発覚。
2016年~18年の3年間は無申告、
経費性の問題(公私混同)も指摘され、
7年間で1億2千万円の申告漏れ。
重加算税(罰金)を含む、
3,700万円の追徴課税となりましたが、
今回の申告漏れには、
次の4つの問題があるのでは?
ということを書きました。
その4つとは、
1.会計処理の遅れ
2.経費性の判断
3.修正申告の方法
4.税理士との関係性
昨日は、
1.会計処理の遅れ
2.経費性の判断
について、
そして今日は、
残りの
3.修正申告の方法
4.税理士との関係性
について書きたいと思います。
早速いきましょう!
3.修正申告の方法
についてですが、
記者会見では、
「国税の方が、
”こちらの方で適正な税金を計算します”
とおっしゃったので、その分お支払いしました」
とコメントしていました。
つまり、
”国税のいいなり”
で修正申告したということです。
ということは、
”グレーのものは、すべて黒”
になったということですよね。
まぁ、
まだこれはいいとしても、
”白のものも、黒”
にされた可能性さえあると
私は思っています。
前回のブログでも書きましたが、
芸能人の経費性の判断は難しいのです。
”領収書を見ただけ”では判断できないはずなんですね。
洋服の領収書ひとつとっても、
それだけでは、
衣装なのか、私用なのかは分からないですよね。
ヒアリングするなり、
何らかの調査が必要なはずですが、
何せ7年間遡ったわけですからね…。
時間も掛かるし、
そこまで丁寧にやってくれたのかは
ちょっと疑問です。
結果として、
国税の思うとおりの落としどころになったと
私は推測するわけです。
まぁ…、
自業自得と言ってしまえば、それまでですが…、
何が言いたいかと言うと、
”国税や税務署の好き勝手にさせてはいけない”
ということです。
”主張すべきは主張する”
これが大切なんですよね。
次に、
4.税理士との関係性
ですが、
これは、
3.修正申告の方法
にも影響してくる話です。
今回のお笑い芸人の場合は、
おそらくですが、
税務調査時に、
”税理士の立ち合いがなかった”
と思われます。
税理士が立ち会っていたら、
国税に好き勝手させることはないからです。
つまり、
立ち合いがないほど、
”税理士との関係性がそんなもんだった”
ということです。
これは、
税理士側にも問題があります。
再三の催促にも関わらず、3年間放置される…。
そんな関係性しか築けなかったことが問題なんですよね。
もちろん、
税理士の契約内容が分からないので、
何とも言えないところがありますが、
長年の付き合いだったことは間違いないわけです。
「もっと早く、何とかならなかったのか…」
どうしてもそう思ってしまいます。
というのは、
私は、
税理士は税金を計算する人ではなく、
”お客さまのパートナーである”
という持論があるからです。
私は、
生意気ですが、
イヤなお客さまとは仕事をしません。
イヤな…というのは、
自社だけ儲かればいいとか、
自分(社長)だけ儲かればいいとか、
儲かるためだったら法を犯してもいいと思っているとか、
そういうことですね。
こういう人たちと付き合うと、
ろくなことがありません。
対して、
付き合いたいお客さまは、
経営理念やビジョン、ミッションなどがしっかりしていて、
”ワクワクする”
そんなお客さまですね。
目標達成に貢献したい!自然とそう思えるのです。
だからこその、”パートナー”
単純に税金を計算するだけではもったいない!
もっと深く関わりたいのです。
今回のお笑い芸人の方も、
パートナーという視点で税理士を見てくれていれば…、
また、
その税理士も、そう思わせるぐらいの関係性を築いていれば…、
ホント…、残念でなりません。
昨今は、
コンプライアンスが一段と厳しくなってきています。
特に税金関係は、
国民誰もが行っていることなので、
ひとたび問題が発覚すれば、
世論の風当たりは厳しいものになります。
もちろん、
あなたの会社では悪いことはしていないと思いますが、
それでも、
税理士との関係性を築いておくことは大切だと思うのです。
”パートナーとしての税理士”
この関係性を築いておけば、
いざというときに、きっと力になってくれるはずです。
”税金を計算する人”
これだけでは、もったいないですよ!!!
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