家庭と企業のお金の違い。

「入るを量りて出ずるを制する」

 

これは、
四書五経のひとつである「礼記」の一節で、

「入るを量りて出ずるを為す」

ともいいます。

 

分かりやすく言えば、

”収入を考えて、お金を使いなさい”

ということですよね。

 

言われれば、
当たり前のことなのですが、
これがなかなか難しい。

 

特に
経営においては、
本当に難しいのです。

 

というのは、

経営においては、

”投資”

という要素が
少なからずあるからです。

 

あの、

ソフトバンクの孫さんも、
新たに3,000億円規模の融資を受けるとのことで
話題になっていますが、

ソフトバンクグループの
有利子負債は、
現段階でも、

約…、

 

 

 

18兆円!

まぁ、
あの孫さんですからね。

 

きちんと収入を考えての投資だと思いますが、

中には、

借りられるだけ借りて、
バンバン使うという
怖いもの知らずの社長さんもいます。

 

ということで、

家庭であれば、
収入を考えて、
節約・倹約すればいいのですが、

企業としては、
それでは衰退していくだけ…。

投資を考えないわけにはいかないのです。

 

では、
どうすればいいのか?

 

答えはひとつではありませんが、
確実にいえることは、

”現段階の数字をきちんと把握する”

ということです。

 

「そんな、当たり前のことを…」

そう思った方もいるかもしれませんが、
これが意外と出来ていません。

 

頭の中で考えるだけでなく、
きちんと紙に書き出してみることが大切なんですが、
意外とやってないんですよね。

 

頭の中だけで考えると、

不安と期待が
ぐるぐる、ぐるぐる回っているだけ…。
一向に答えが出てこないのです。

 

そうならないためにも、

まずは、

”書き出してみること”

 

現在の数字、

今後の資金繰り、

見えていること、

見えていないこと、

 

思いつく限り、
書き出してみるのです。

 

そうすることで、
問題点や課題がハッキリしてきます。

 

そして、

”自分がコントロール出来ることに集中する”

 

売上が足りなのであれば営業する。

資金繰りが厳しいのであれば支払条件の変更をお願いする、
あるいは、銀行に融資を依頼する。

コスト削減できるものは徹底する。

 

など、

自分がコントロール出来ることを
徹底してやることが大切なんですよね。

 

”不安の先取り”で、

漠然とした不安があって動けない社長がいますが、

その社長は、
間違いなく、

”頭の中だけ”で考えています。

 

まずは

”紙に書き出してみること”

 

シンプルですが、
この効果は絶大です。

そして、

繰り返しになりますが、

”自分がコントロール出来ることに集中する”

 

逆に言えば、

”自分がコントロール出来ないことで悩まない”

 

これを
是非やってみてください。

 

それにしても…、

孫さんは勇気がありますよね。
18兆円の借金は…、

考えただけでもゾッとしますが、

「入るを量りて出ずるを制する」

孫さんの中では、
きちんと成立しているということでしょう。

 

 

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