”手数料撤廃の動き相次ぐ”
ネット証券会社が
販売手数料や売買手数料をゼロにする。
そんな無料化の動きが
新聞紙上を賑わしています。
まぁ、
手数料の値下げ合戦が続いていましたからね…。
ついに、
行き着くところまで行ったか…、
そんな感じです。
今後のネット証券会社は、
入口で稼ぐのを止めて、
成果で稼ぐ。
具体的には、
運用残高を増やして、
その管理収入で稼ぐというビジネスモデルに転換していくようです。
そのためにも、
口座数を増やすことが必要ですが、
そのひとつの戦略が、
”ポイントの活用”
です。
たとえば、
楽天証券では、
楽天ポイントが使えるようになっています。
「ポイントだったら…、失敗してもいいかな…」
そんな心理状態も働くためか、
口座数を伸ばしています。
入口のハードルを下げて、
まずは試してもらう。
成果が上がれば、
本格投資。
そんな流れをつくっていきたいようです。
ということで、
ビジネスモデルというのは、
一度成功したものがずっと使えるかというと、
そうではないんですよね。
それこそ、
かつての証券会社は、”手数料ビジネス”
だったわけです。
誤解を恐れずに言えば、
お客さまが得しようが、損しようが、
関係ない。
とにかく、
取引さえ行えば、
手数料が入ったわけですが、
今後はそうはいきません。
運用残高に対する管理収入で稼ぐわけですから、
お客さまに得をさせる。
つまり、
儲けさせないといけないわけです。
儲けさせなければ、
運用残高は増えないわけですからね。
まぁ、
お客さまに得をさせるという
ある意味、
健全な状態になったともいえるわけですが、
いずれにしても、
時代の流れとともに、
ビジネスモデルは変化していくものなんですね。
で、
ここからが本題。（前置き長っ！）
今回は、
ネット証券の大手５社が
無料化の方針を発表したわけですが、
あなたがもし、
ネット証券会社の社長だったら、
どうしますか？
”無料化の波に乗りますか？ 乗りませんか？”
さぁ、どちらでしょうか？
これは考え方の問題なので、
正解・不正解はありません。
ですが、
私が社長だったら…、
無料化の波に…、
”乗ります”
なぜかというと、
人は、モノを買うときには、
”ＱＰＳの組みあわせ”
で買っているからです。
ＱＰＳとは、
Ｑuality：品質
Ｐrice：価格
Ｓervice：サービス
のことです。
”ちょっと考えてみてださい”
ネット証券会社のサービスというのは、
ネットで証券取引ができることですよね。
そのことだけを考えれば…、
ネット証券会社の違いって、
それほどないと思いませんか？
どこのネット証券会社でも、
”ネットで証券取引をする”
ということでいえば、
大差がないわけです。
そうなると、
選ぶ決め手は、
”Ｐrice：価格”
になる可能性が高い。
つまり、
ライバルが無料化するなら、
自社も無料化しないと勝てないんですよね。
これと似たようなことが
かつてありました。
それは、
”牛丼戦争”
です。
牛丼各社の値下げ合戦が行われていたのですが、
そのとき、
”吉野家だけが”、
値下げをしなかったんですよね。
その結果、
吉野家だけが、減収。
売上を落としたんです。
私たちは、
Ｑuality：品質
Ｐrice：価格
Ｓervice：サービス
ＱＰＳの組みあわせで、
モノを選んでいるんです。
ということで、
あなたは、
自社のＱＰＳを知っていますか？
もし知らなければ、
いますぐに考えましょう。
ＱＰＳを知らなければ、
ライバルへの対抗策も分からないはずです。
ネット証券会社の手数料無料化から
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