粉飾決算の先にあるもの。

2019年の企業倒産件数が、
どうやら前年を上回りそうです。

 

2019年の
1月~11月までの倒産件数は、

”7,679件”

 

2018年の倒産件数が、

”8,235件” 

 

12月の倒産件数が、

順調にいけば…、

って、

倒産が順調というのは変ですね(笑)

 

もとい、

例年通りであれば、
前年超えとなります。

 

企業信用調査会社である
帝国データバンクの調査員によると、

今年の倒産で目立つのは

”粉飾決算”

だそうです。

 

まぁ、

粉飾決算は
今年に限った話ではないと思いますが…。

 

粉飾の手口としては、
借入金を、売上にするという…、

大胆というか…、

安易というか…、

そんなものから、

 

在庫の水増しや、
売掛金の水増しなどの

”水増し系”

 

経費の除外や、
債務の除外などの

”除外系”

 

など、

いわゆる定番の方法まで
いろいろだそうです。

 

ちなみに、
粉飾決算というのは、
やったあとには、

必ず

”歪み”

が出てきます。

 

たとえば、

上記の

”借入金を、売上にする”

これについて考えてみましょう。

 

お金を借りる。

お金が入ってくる。

売上と偽る。

ここまではいいですよね。

 

でも、

これは借入金。
必ず返済があるわけです。

 

しかしながら、

帳簿上は売上になっていて
借入金にはなっていません。

 

つまり、

返済したお金の処理が
出来ないわけです。

 

そうなると…、

架空経費で処理するか…、

社長に払ったことにするか…(貸したことにする)。

 

架空経費にした場合は、

これは”脱税”

税務調査で見つかれば、罰金を払うことになります。

 

社長貸付にした場合には、

社長は、
実際には借りてませんが、

決算までには、
会社に返済しなければなりません。

 

というのは、

社長貸付がある会社には、
銀行は融資しないからです。

 

考えてみれば当たり前で、

「銀行から借りる前に、まず社長から返してもらってください」

となるわけです。

 

つまり、

粉飾決算でおいしいのは(表現が正しいかどうかは置いておいて…)

”最初だけ”

なんです。

 

そのあとは…、

言葉を選ばずに言えば、

”地獄”

です。

 

歪みを元通りにするのは
時間も、お金も掛かる。

容易なことじゃないんですよね。

 

ということで、

みなさんはそんなことしないと思いますが、

粉飾する前には、
そのあとのことをもう一度よく考えた方がいいです。

 

そして、

最も大切なことは、
税理士などの専門家に

”早めに相談する”

ということ。

 

早ければ早いほどいい。

相談すれば、
粉飾なんてしなくても済むケースも多いはずなんです。

 

 

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