決断するための最低条件。

「自分ですべてやろうとしないことです」

これは、

世界4大監査法人グループのひとつ、
PWCグローバルネットワーク・
日本代表の木村浩一郎さんが考える
トップの心がけです。

 

「監査法人のトップから、
グループのトップとなり、

コンサルティングや、税理士法人、

M&A(合併・買収)や
事業再生などを手掛けるアドバイザリーも含めた
全体を見るようになりました。

知らない分野は、自分だけでは正しく判断できません。
いろいろな人から情報を得ることが重要です

 

この話は、

業種・業態・役職に関係なく、
とても重要な話だと思うのです。

 

というのは、

多くの現場で起こっている問題のひとつに、

”情報不足”

があると
私は考えているからです。

 

たとえば、
何か問題が起こったとき。

 

”与えられた情報だけ”で、
問題解決をしようとしている場面を
目にすることがあります。

 

このときに大切なことは、

まずは、
その与えられた情報の精度を考えることなんですが、

意外と多いのは、

その情報を鵜呑みにして、
その情報を元に、
解決策を考えてしまうことです。

 

たまたま、
与えられた情報の精度が高ければ問題ないのですが、
精度が低かった場合は…、

 

言うまでもありませんが、
何時間話し合って出した結論であろうと、

”無価値”

ですよね。

 

そもそもの前提が違うわけですから、
意味がないのは当然です。

 

ということで、

何事においてもそうですが、

まずは、

情報の精度を高めることです。

 

与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、

周りにヒアリングしたり、

書籍で調べたりしながら、

そもそもの前提をしっかりと把握することです。

 

そのうえで、
考えたものでなければ、
意味がないのは容易に想像できると思います。

 

”情報の精度を高める”

これが、

とても大切なんです。

 

そのために重要なことは、

”自らが情報を発信する”

ということ。

 

人からの情報は得るけど、
自分からは情報を与えない。

これだと、

情報は集まってこないですよね。

 

だから、

まずは、

自分自身が情報発信の拠点となる必要があるのです。

 

たとえば、

人脈を広げようと思って、
交流会とかに積極的に参加する人がいますよね。

 

でも…、

現実はなかなか難しい。

あいさつだけで終わる…、
なんてことがほとんど。

 

本当に人脈をつくろうと思ったら、

”交流会の主催者になること”

主催者になることで、
その人の周りに、
人が集まってくるのです。

 

情報も、これと同じ。

情報を発信する人のところに、
情報は集まってくる。

世の中、
うまく出来ているんですよね。

 

ということで、

なにもかも、
すべて自分ひとりでやることが
トップの仕事ではありません。

 

”周りの力を借りる”

組織力を活かすことも重要なんですよね。

 

特に情報収集は大切です。

トップの決断が、
その会社の命運を左右するわけですからね。

 

情報の精度が低い中で判断されたら、
従業員は堪ったものではありません。

いま一度、情報の集め方を考えてみましょう。

 

 

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