”食料自給率に新指標!?”
いまの日本の食料自給率って
どれぐらいか分かりますか?
2018年度のデータですが、
日本の食料自給率は…、
”37%”
約63%は輸入に頼っているんですよね。
っと、ここで…、
「あれ? 食料自給率って、もっと高かったような…」
そう思ったあなた!
なかなか鋭いですね。
実は、
食料自給率の計算方法には
2つあります。
ひとつは、カロリーベース。
もうひとつは、生産額ベースです。
先程の、
”37%”
というのは、
”カロリーベース”の食料自給率なんです。
では、
”生産額ベース”での
食料自給率はどれぐらいかというと…、
”66%”
集計の仕方で、
だいぶ結果が変わり、
その結果から受ける印象も
かなり変わりますよね。
「66%もあるんだ。ちょっと安心した」
そんな印象になる人も多いと思います。
つまり、
誤解を恐れずに言えば、
この異なる結果を、
政府は使い分けているわけです。
たとえば、
農家や農業にお金を使いたいときには、
”カロリーベース”を使う。
「食料自給率が低いから、上げるためにお金が必要なんです!」
なんて言われたら…、
納得してしまいますよね。
ということで、
数字は最も客観的なんですが、
大切なのは、
”その根拠”
何を元に計算しているかが
とても重要なんです。
実は、
この食料自給率の計算に
新たな指標ができるらしいのですが、
ちょっと怪しいんですよね…。
というのは、
政府は、
2025年度までに、
カロリーベースの食料自給率について
”45%にする”
という目標を掲げています。
現在が、”37%”
あと5年で10%近く
上げなくてはならないわけですが…、
ここで、
新指標の登場です。
いまの食料自給率の計算では、
輸入飼料を反映しています。
つまり、
エサが輸入だと、国産にならないということですが、
この考えを止めるというのです。
エサは関係なく、
”産出段階”
で自給率を考える。
日本で育った畜産物は、
国産と考えるのです。
この新指標で計算し直した
2018年度・カロリーベースの食料自給率は、
なんと…、
”46%”
見事に目標達成です!
拍手!(パチパチパチパチ!)
なんですが…、
当初の目標を掲げたときの計算方法とは
違うわけですからね…。
目標そのものを修正しないといけないと思うのは、
私だけでしょうか?
これと似たようなことが、
企業でも行われることがあります。
それは、
目標を達成するために…、
”目標自体を下げる”
これでは意味がありませんよね。
この誰もが分かることを、
実際に、
大真面目に議論している会社があるのです。
目標を達成するか否かは、
評価に直結するわけですから、
分からなくもありませんが…、
計算方法云々ではなく、
本質で議論しないと意味ないですよね…。
ということで、
数字は最も客観的なもので、
説得力があるものです。
しかし、
大切なのは、
”その根拠”
その数字の大元を確認することが
とても大切です。
”数字に騙されないようにしましょう!”
↓クリックして頂けると嬉しいです!(ランキングに飛びます。ご協力ありがとうございます。)
<無料>のメルマガでは、ブログでは書けない情報も公開しています!
経営が楽しくなる "ちょっとした差” 教えます。
”2作連続、Amazon<総合>ランキング1位獲得著者”
税理士・社外CFOパートナー村田栄樹の<経営メルマガ>
https://brutality-ex.jp/fx38664/iroha001
一緒に、よりよい経営を目指してみませんか?