「ピッ！」
切符を買わずに、かざすだけで目的地まで行ける。
そうなって、どれくらい経ったのでしょうか？
今となっては、乗り換えがあったりしたら、
きちんと切符を買えるのか…？
怪しいものです。
ということで、
とても便利になった電車移動ですが、
何事にも副産物というものがあります。
副産物には、
いい副産物と、悪い副産物がありますが、
会社経営という面では、
少々やっかいなことがあります。
それは、
ＰＡＳＭＯなどのＩＣカードでは、
買い物もできてしまう、ということです。
ある会社でこんなことがありました。
「会社のＩＣカードで、タバコとか買ってるみたいだけど、
これどうなってるの？」
と、社長が、社員Ａを叱っていたところ…、
後ろの方から、
「すみませんでした」
と謝る社員Ｂの声が…。
どうやら、
下を向いて仕事をしていた社員Ｂは、
自分のことをいわれたと思ったらしく、
突然謝ったのです…。
「えっ、あなたも…」
絶句する社長…。
まさに、
「ブルータス、お前もか…」
古代ローマのカエサルの心境だったことでしょう。
つまり、
どんな人間でも、
”魔がさす”
ということがあるのです。
「まぁ、でも、タバコぐらいなら…」
そう思って、見過ごしてはいけません。
こういう小さなことから、
横領などの不正は、はじまっていくのです。
特にあなたが経営者であれば、
”従業員から犯罪者を出さない”
というのは、とても重要なことです。
先の会社では、
きちんとチェックしていたので、
不正に気がついたわけですが、
チェックしていない会社は、
意外と多いのではないかと思っています。
少なくても、
”経費の中身は、きちんとチェックしているよ”
と、従業員に伝えることは必須です。
”みんなを信じてるから、チェックしない！”
なんて、綺麗事をいったら最後、
「チェックしてないんだ。だったら…」
と、魔がさす状況をつくっているだけです。
「信じてるから」
というのは、とても楽で、簡単ですが、
「魔がさす」のが人間、
というのを忘れてはいけません。
繰り返しますが、
”仲間から犯罪者を出さない”
これも経営者のひとつの仕事なのです。
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