簿記を教えていると、
ときどき、
「そりゃーないだろう!」
ということに遭遇します。
たとえば、
こんなことです。
「商品10,000円を仕入れたのに
間違って、1,000円で会計処理をしてしまった」
この場合の対処の仕方は?
検定試験での模範解答は、
”差額9,000円を追加して、合計で10,000円にする”
です。
実務でこんなことをされたら…、
もう訳がわかりません。
この処理だと、
1,000円と、
9,000円が、
別々に記録されます。
「この2つを足せば、”合計で”10,000円でしょ!」
という、かなり強引なものですよね…。
あとで見返したときに、
請求書や領収書との突合は難しくなります。
というのは、
請求書や領収書は、当然10,000円でつくられています。
でも、
会計処理は、1,000円と、9,000円に分かれているので、
パッと見、突合がやりづらいのです。
しかも、
人は入れ替わります。
この会計処理をした人が、
ず~っとその会社に在籍していれば、
何かあったときに説明できますが、
そんなことはまれです。
だからこそ、
あとから見返したときに、
誰が見てもわかるような処理をしなければならないのです。
先の例であれば、
まずは、間違った1,000円の会計処理を取消して、
正しい10,000円でやり直すのがベストです。
これであれば、
あとから見返したときに、
誰が見ても会計処理の意味がわかるはずです。
「試験と実務」
簿記に限らず、違うことってありますよね。
私の授業では、
このあたりの違いもきちんと説明しています!
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